多くの生き物は、外気温が低下してくると無駄なエネルギーを消費しないように冬眠します。
両生類のヒキガエルも、これは例外ではありません。
しかし、飼育下のヒキガエルを冬眠させてしまうと、デメリットが多いのです。
ヒキガエルを冬眠させずに育てていくには、どうすればいいの?
いったいなぜヒキガエルを飼育ケースの中で冬眠させてはいけないのでしょうか?
そして、冬眠をさせずに管理していくには、どうすればいいのでしょうか?
これらの疑問に答える形で、話していきたいと思います。
冬越しさせない方がいい2つの理由!
1つ目は、飼育ケースの温度を充分に下げることが難しいからです。
飼育をしているとヒキガエルが冬眠状態に入る10℃くらいまで温度を下げることができない場合が多いです。
そのため、半分起きたような半分寝たような、中途半端な状態で数ヶ月を過ごさせてしまうことになります。
もう1つは、餌の消化不良を起こす可能性があることです。
温度を低くすれば、代謝も低下しますから、いつもと同じように給餌を行うと消化不良を起こし、体内で腐敗してしまいます。
そして最悪の場合は、そのまま亡くなってしまうこともあります。
冬眠をさせずに飼育する方法は?
冬眠させないためには、飼育ケースの中を夏の状態にするといいです。
飼育ケースの底から暖めることのできる、パネルヒーターを使うようにしましょう。
ヒキガエルの適正温度は20℃〜27℃と、初夏の過ごしやすい温度設定をイメージしてください。
気温が20℃以下になりますと、覚醒していても内蔵の働きが少しずつ弱まってくるそうです。
ヒトが感じる温度と、ヒキガエルが感じる温度には差がありますから、最高最低温度計を使って飼育ケースの温度を計りましょう。
最高最低温度計は、1,000円くらいで購入できます。
また、飼育ケースの置き場所によっても、パネルヒーターの大きさや枚数などを変える必要が生じてきます。
まとめ
ペットのヒキガエルは、人工的に低温状態にすることが難しいため、消化不良を起こしやすいため、冬越しをさせないでください。
冬眠をさせない代わりに飼育ケースの中を夏の状態にして、管理していけば大丈夫です。
自然環境で暮らしている生き物をペットとして飼うと、このようなズレが生じてしまうのだと改めて感じました。
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