目の後方あたりに耳腺と呼ばれる器官が存在しますが、そこから毒を分泌します。
天敵から身を守るためと、ウイルスや細菌などを寄せ付けないために、その毒を持っています。
では、その毒にはいったいどんな特徴が見られるのでしょうか?
ヒキガエルの毒に触れてしまった時は、どうすればいいの?
人間であれば自制心が働きますから、ヒキガエルと過剰なスキンシップをとろうとはしません。
しかし、何にでも興味を持ち始めた仔犬であれば、ヒキガエルの出現に驚き、口にしてしまっても不思議ではありません。
そんな時、飼い主さんはどのような行動をとればいいのでしょう。
神経毒や幻覚症状が現れるって、本当?
ヒキガエルが有する毒は「ブフォトキシン」と呼ばれ、次の2つの症状がよく見られます。
1つ目は、神経系に作用するステロイド系の毒です。
誤って口へ入れると中毒を引き起こしたり、毒に触ると皮膚に炎症が起こったりします。
触れた手で目をかくと、強い痛みが持続し、すぐに洗い流さないと失明する危険性すらあります。
2つ目は、幻覚症状を引き起こす「ブフォニン」や「ブフォテニン」です。
これはある意味麻薬と同じようなもので、かつてはアメリカのヒッピーが利用していたそうです。
人間が触れてしまった場合は、すぐに流水で洗い流しましょう。
飼い犬が誤って口にした場合の対処法は?
水田だけでなく、水場のある公園など、ヒキガエルは田舎だけでなく都市部への進出も果たしています。
ですから、飼い犬の散歩中に思わずぴょんと出てくることは考えられます。
飼い犬が散歩の途中などでヒキガエルを舐めたり、口にしたりしたら、すぐに口の中を水で洗い流しましょう。
口にしてから30分以内であれば、体内に回っていない可能性がありますので吐かせてください。
残念ながら、この毒に対する特異的な解毒剤はないそうです。
ここから先は、私たちの手に負えない分野ですから、獣医さんの元へ連れて行き、専門的な治療を行ってもらいましょう。
まとめ
ヒキガエルは有毒で、神経系に異常をきたしたり、幻覚症状が現れたりと大変なことになってしまいます。
人間の場合は、ヒキガエルを扱った後で、しっかりと手洗いをすれば問題ありません。
しかし、散歩中の犬が咥えてしまった場合は、すぐに適切な対応をとらないと亡くなってしまうこともあります。
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