カエルを素手で捕まえると、カエルの皮膚はよわいから、人間の体温で火傷してしまうという噂をきいたことはありませんか?
私は子どもの頃にこの噂を聞いたとき、心の底から今まで触ってきたカエル達に悪いことをしたと自責の念にかられたことがあります。
しかし、その噂は本当なのでしょうか?
真相に迫ります。
生類の皮膚の弱さと、触る人間との体温の差について考えてみよう
両生類の皮膚はいわば私たち人間の口内のような状態で、粘膜細胞で覆われています。
さて想像してみてください。
自分の表皮が全身口内のようなヌメヌメしている状態を。
絵的には気持ち悪いですが、考えただけでに熱に弱いことは想像がつきますね。
多湿な環境を好む、カエルなどの両生類は、普段は水中にいるため、肌が弱く、極端に熱の影響を受けやすいのです。
しかしながら、触られた両生類側の感覚としては、表題の「素手で触ると人間の体温で火傷をしてしまう」という単純な感覚ではないようです。
火傷というと、イメージで「瞬時に感覚的に高温を極めて鋭く感じ、その箇所に熱傷を負う」感じですが素手で触られた両生類が触られて直ぐ「あっちー!」と反射反応で感じ、結果熱傷を負うのではなく、いわば、私たちで言う『低温火傷』のような感じのもののようです。
ここで表題を正しく言い換えると「両生類を素手で触ると、触った人間と、触られた両生類の体温の大きな温度差と、両生類の皮膚の弱さが起因して、両生類はじわじわ熱傷を起こす」となります。
まして、両生類は変温動物。人間のような恒温動物ではないので、その温度差については我々の想像を絶するものです。
まとめ
これを読んでくださった皆様。今後、もしカエルなどの両生類と触れ合う機会があったら、決して長い時間触らず、必要最低限で放してあげてくださいね。
また、ペットとして両生類を飼う場合は、可愛いからと言って決して撫でたりせずなるべく観察のみにしてあげてください。
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