カエルの目は上に飛び出していることをご存知でしたか。

また、カエルは動くものしか見えないとも言われているようです。

そこで、カエルの目の構造について調べてみました。

動くものしか見えないのは本当なのか

カエルには静止しているどんな物体も見えず、壁にじっと止まっているハエが見えないそうです。

しかし、ハエが飛び立つとすぐに気付き、あっという間に舌で捕まえてしまいます。

カエルには静止した物が見えないというのは、ヘルムホルツの仮説のとおり、変化しない刺激に神経が慣れてしまい、視覚系のニューロンが出力を調整し、その入力に対する反応をやめてしまうためだと言われています。

このような神経活動の適応は、神経活動で消費するエネルギーを節約する半面、知覚認識を狭めてしまうとも言われています。

また、カエルの殆ど動かない眼球は、視界の中に有る動く物を際立たせる効果があり、より効率的に獲物を発見することが出来ます。

動かない眼は、ハンターであるカエルが過酷な自然環境下で生き抜くために必要な装備だったのです。

カエル 目 構造

食べる時は目を瞑るのか

食べる時にカエルが目をつぶる理由は、口の中の食べ物を喉の奥に送るためです。

舌の裏側にくっついた食べ物は、口腔内では上の部分、口蓋に押しつけられるそうです。

この時にカエルが深く瞑想するが如く目をつぶると、口腔内に眼球が出っ張り、食べ物はのどの奥に押し込まれます。

カエル跳びをするカエルは、その運動能力で生きのびてきたと言われています。

軽いほうが遠くまで跳べるので、身体を軽くするように進化し、だんだん骨が減ったそうです。

食べ物を消化器に送り込む道具として目玉が使えるのも、邪魔をする骨がないためだと言われています。

よって、カエルの目玉は骨に囲まれていません。

また、ヒキガエルの目には通常のまぶたの内側に瞬膜という半透明の薄い膜があります。

目を軽く閉じる時は、この瞬膜だけが下から上に上がっていきます。

ぎゅっと瞑る時も瞬膜が先に動いてからまぶたが上下に閉じていきます。

瞬膜は目に水中のゴミなどが入り込むのを防ぎます。

目が傷つくとエサが取りにくくなってしまい、生きてはいけません。

また、水中以外にも、寝ている間なども瞬膜を閉じてカエルは目を保護しています。

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まとめ

カエルの目は生きていく中でとても重要な役割をしています。瞬膜はカエルになくてはならないほど大切な物ですね。1度じっくりカエルの目を観察してみてはいかがでしょうか。

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