卵割という言葉を聞いたことはありませんか。
卵割とは、受精卵の細胞分裂のことであり、発生の最初の段階に当たるそうです。
そこで、カエルの発生について詳しく調べてみました。
カエルの発生過程とは
カエルの卵は、端黄卵で卵割は全割であり、卵黄の多い植物極側では大きな割球を動物極側では小さな割球を生じています。
カエルの卵が受精すると約90分間1回目の分裂が起こり、それ以降は約30分ごとに11回分裂が繰り返され、6~7時間後には約4,000個の細胞でできた胚になります。
卵割の間は卵の大きさは変化せずに細胞数だけが増えています。
カエルの発生過程では、受精卵(縦割)→2細胞期(縦割)→4細胞期(横割)→8細胞期→32細胞期(卵割腔、後の胞胚腔、動物極が輪にでき、植物極側には卵黄が存在するためと言われています)→桑実胚(桑の実のような形をしていることから)→胞胚期(胞胚腔ができることによって、細胞はダイナミックな移動が出来るようになります)→原腸胚初期(陥入が赤道より少し動物極側で起こり、植物極側は細胞1つ1つが大きいのでとても陥入できるスキがありません)→原腸胚後期→神経胚期→尾芽胚期→オタマジャクシとなります。
卵割と意義とは
卵割は卵黄の量と分布に影響されています。
卵黄は,タンパク質・脂肪・無機質などを主成分とする粒状物質で、これが多量に集まる所では細胞質分裂が妨げられます。
等割・不等割・表割・盤割などの違いは、こうして生じています。
また、卵割が細胞の大きさの減少と多細胞集団の形成ということのほかには次の意味があります。
卵割によって細胞質が分割されるのですが、その細胞質に分極が存在している場合には、それがそのまま割球に割りあてられます。
よって、受精卵の細胞質物質の分布が割球細胞質の配列分布となり、この割球による細胞質の差が、卵割に引き続いて起こる陥入や誘導現象の重要な布石となります。
卵割という細胞の初期分裂を見ていく中でも、遺伝情報とは切り離されて働いているのがよく分かります。
これらの細胞器官は生命の起源に近いところにあると推測されています。
まとめ
カエルが発生するには、様々な過程があります。
この段階をふみ、どんどん新しい命が生まれるのですね。
まさに、生命の神秘ですね。
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