多産で知られるカエルですが、一体どのくらいの数の卵を産み付けるのでしょう。産卵にまつわる生態について調べてみました。

カエルの産卵について

多産で知られるカエルは、子孫繁栄のシンボルとして人気を集めています。

一体どのくらいの数の卵を産み付けるのでしょう。

カエルは冬眠から目覚めた春から初夏にかけて、田んぼや池や沼地に卵を産み付けます。

静かな水面にじっと目を凝らしていると、ぷるんぷるんしたゲル状の寒天質のようなものが浮いているのが見つかります。

少しグロテスクにも見えるゲルの中にあるのが無数に産み付けられたカエルの卵です。

ゲル状よりもっと泡のような場合もありますし、形状もカエルの種類によって紐のようだったり塊だったりと色々です。

産んでから時間の経過した卵は、手で持ちあげるとすぐに崩れてしまいますが、産み付けられて間もない卵はしっかりとした弾力があります。

カエル 卵 数

日本国内に生息するカエルは、地域によって環境が異なるため、多種多様な生態が知られていますが、どのカエルにも共通しているのは多産という特長です。

一つの卵塊の中にある卵の数は

ニホンアカガエルの場合は500~1500個

ニホンヒキガエルは1500~14000個

モーモーと牛のように鳴くウシガエルは6000~40000個と最多産で、その反対に地中や石の裏に卵を産み付けるアオガエルは100~600個と少な目です。

ちなみにカエルが鳴くのは、産卵をするための共寝のお相手を見つけるためです。

カエルの合唱は繁殖期に精一杯のアピールをしているのでしょう。

スポンサードリンク

まとめ

カエルを飼って産卵させようとして、あまりに沢山のおたまじゃくしが孵ってしまって驚いている人がいました。
多産のシンボルだけあって、一度に産み付ける数が他の生物とは比になりませんが、
その沢山の数の卵も、外敵に襲われたり、自然の摂理で淘汰され、個体の数が増えすぎるということもないのでしょう。
ゲル状の寒天質はきっと大事な卵を守る役割があるのでしょうね。
カエルの産む卵の数から、自然のメカニズムを考える良い機会になりました。

スポンサードリンク

今のあなたにおすすめの記事