ウニとカエルの卵割は似ている部分と違っている部分があります。
ここでは卵割の違いについてまとめます。
カエルとウニの発生メカニズムとは?
カエルとウニの卵割の違いについて
等黄卵と端黄卵について
卵黄の分布の仕方によって卵は分類されます。
全体に均一に卵黄が分布していれば等黄卵であり、端っこに偏っていれば端黄卵です。
卵黄はエネルギー源となる物質なのですが、これがあると邪魔で卵割は妨げられるので、卵黄のない場所で卵割が起こります。
すなわち、等黄卵では全体でまんべんなく卵割の起こる等全割、端黄卵では卵黄のない場所でのみ卵割の起こる不等全割となります。
ウニとカエルの違いって?
まず、ウニの方から見て見ましょう。
ウニの卵黄の量は少なく、均一に分布していて全割で等割します。
受精卵が2つに分割し2倍ずつに増えていき16分割すると桑完胚期→胞胚期→嚢胚期と成長します。
一方、カエルはどうでしょうか?
見て行きましょう。
カエルの卵黄は量が多く端に偏って分布し不等割します。
ウニのように等割でなく不等割で分割し胞胚まではウニとほぼ同じですが、胞胚期になると黒色の細胞が増えて赤道面の下まで広がり、胞胚腔は卵黄の少ない動物極に偏るようになります。
人とウニの卵割は等割で両生類と爬虫類、鳥類の卵割は不卵割となっています。
つまり、ウニの卵割は等割、カエルの卵割は不等割なのですね。
それがポイントになります。
なぜ、ウニとカエルが発生の実験でよく使われるのでしょうか?
ウニも人も同じ等黄卵。よって卵割の方法や肺葉の方法が似ている。
しかし、発生後期になるとご存知だと思いますが、全然違う形になってしまいます。
一方、カエルは端黄卵なので、発生初期こそ違うものの、同じ脊椎動物と言うこともあり、神経胚期以降の脊索形成や神経管の誘導、眼球の発生過程などが似ているそうです。
よってウニとカエルの両方を用いることによって人間の発生過程とうまく比較しながら発生メカニズムについて理解を深めることが出来るとされています。
まとめ
生物の時間に学んだ人も多いでしょう。
以上の様にウニとカエルの卵割の違いについてまとめました。
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