春になるとオタマジャクシが泳いでいる姿がみられます。
では、カエルはいつ卵を産んでいるのでしょうか。カエルと産卵について調べてみました。
主に春から夏にかけて産卵する
ニホンアマガエルの場合、春、冬眠から覚めたカエルが水田や湿地など各々の産卵場所に集まり出します。
やがてメスが産卵すると、1~2週間で卵が孵化し、オタマジャクシが出てきます。
そこからさらに1ヵ月ほど経つと、肺呼吸ができるようになり、陸に上がれるようになります。
すると、徐々に尾がなくなっていき、やがて大人のカエルと同じ姿になります。
1度の産卵で産む卵は500~1000個ほどにもなります。
冬に産卵するカエル
ナガレタゴガエルというカエルは、真冬の2月に冷たい川で産卵する珍しいカエルです。
さらにカエルの多くが夜中に産卵する一方で、ナガレタゴガエルは日中に産卵をします。
ナガレタゴガエルに一足遅れて産卵するカエルがヤマアカガエルです。
日当たりの良い湿地や水たまりに卵が産みつけられます。
産卵の準備は、雪解けや雨がきっかけで始まります。
ヤマアカガエルの卵を見つけたら、春が近いといえるようです。
逆にヒキガエルは、寒い地方だと7月ごろに産卵するものもいるようです。
雨が合図になる
カエルの多くにとって、水は生きていくうえで必須のものです。
特にオタマジャクシは水がないと生き延びられません。
そのため、雨季の時期に産卵をするカエルが多いようです。
飼育している場合、数週間にわたって霧吹きなどを控えて乾燥の時期を過ごさせてから、突然水が豊富なケースに移すという方法があります。
シャワーパイプ付きの循環フィルターを使ったり、たっぷり張った水の表面を揺らしてやったりして雨季を再現し、カエルに産卵を促します。
飼育下の産卵
カエルの産卵数は非常に多く、数百~数千個にまで及ぶため、飼育下で産卵させると世話が不可能になってしまいます。
ただ、ヤドクガエルの産卵数はきわめて少なく、小型種によっては1個しか産まない種もいるようです。
それでも孵化したカエルを育てきれなくなった場合は、野外に放つとツボカビ症など感染症のおそれがあるため、地方自治体に相談したり施設に引き取ってもらったりするのが良いでしょう。
まとめ
基本的にカエルの産卵は春の直前に雨をきっかけとして始まるようです。カエルは至るところに生息していますが、年々数が減少し、絶滅が危ぶまれている種もいるようです。卵を見つけても、いたずらに採集したりいじったりせず、そっと見守りましょう。
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