カエルは鳴くことで良く知られています。
農村や、都市公園の池の周囲ではゲロゲロ、ガウガウなどうるさく聞こえることがあります。
鳴く理由や、鳴き声の発声方法、心臓の仕組みについて調べてみます。
カエルはどんな時に鳴く?
カエルは、どんな時に鳴くのでしょうか。
夜になるとうるさく感じるほどにカエルが集団で鳴きます。
カエルの大合唱です。
恋の季節になると雄が雌を求めて集団で鳴くのです。
雄が雌に求愛する行動として知られています。
雄が別の雄を雌と間違って抱きついたりすると、抱きつかれた雄は鳴いて拒否します。
カエルの鳴き声は、求愛音、縄張り主張音、解除音、警戒音、危険音、雨鳴き音があります。
求愛する音は、雄が雌を求めて求愛するときに発する音。
縄張り主張音は、雄が他に雄に対して鳴く音。
解除音は、雌に間違えられた雄が体を震わせながら発する音。
警戒音は、危険が迫っていることを仲間に知らせる時に発する音。
危険音は、捕食者に捕まった時に発する音。
雨鳴き音は、気圧が下がる時や雨が降る時に発する音です。
アマガエルは雨鳴き音が有名で春から秋まで鳴きます。
繁殖行動が終わると、普通アマガエル以外のカエルは鳴かなくなります。
カエルの鳴く仕組みは?
カエルの雄は、鳴嚢(めいのう)と呼ばれる柔らかい皮膚の膜(鳴き袋)を持っています。
鳴き声は、鳴嚢を膨らませ、振動させて発生させます。
鳴嚢は、のどの前にある種類と、両側の頬にある種類とがあります。
鳴嚢はオスだけにありますから、大人になったカエルは鳴嚢の有無によって雌雄の判別ができます。
カエルの心臓は?
カエルの心臓は、2心房1心室です。
2心房1心室の欠点は、酸素を取り込んだ動脈血と二酸化炭素が多く含まれる静脈血が混ざりあうことです。
カエルは変温生物で、自力で安定的に体温を保てないのは心臓の構造によるものかもしれません。
まとめ
カエルの雄が鳴くのは、恋愛や縄張りの主張、警戒する時、危険な時、雨の時などで、鳴嚢を膨らませ振動させることで発生する音でした。
また、カエルの心臓は2心房2心室の人間と違い、2心房1心室であることが判明しました。
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