何故カエルは田んぼの中で鳴き声がうるさいのでしょう。それにはきちんとした理由があります。
田んぼのカエルの鳴き声がうるさい理由について
水を湛えた田んぼにカエルの鳴き声が響く光景は日本の風物詩とも云えます。
その鳴き声はうるさいほどで、嫌になる人もいると思いますが、カエルが鳴くのにはきちんとした理由があります。
カエルはオスとメス、両方鳴くと思っている人はいませんか?
実はこれ、オスだけが鳴くことができます。
メスは鳴こうとしても声が出ません。
カエルの繁殖時期は、カエルの種類にもよりますが、初夏の頃の田植えの時期に一番のピークを迎えます。
田んぼのカエルの鳴き声が最も盛んな時期と云えるでしょう。
カエルの鳴き声はオスがメスに対してアピールする求愛行動のひとつとして知られています。
カエルのオスは繁殖期にメスに抱きつく習性があります。
抱きつかれてもメスは鳴きませんが、オスのカエルは鳴き声を発します。
よって、抱きついた時に鳴くカエルはメスではないことが分かります。
カエルにとって鳴き声はオスとメスを区別するためのものであり、ライバルのオスに対して縄張りを示すと同時にメスに対して居場所を知らせるアピールにもなっているというわけです。
うるさいくらいに鳴く理由が分かる気がしませんか。
では何故夜間に鳴くことが多いのでしょうか。
日中に鳴けば敵にも居場所を知らせることになります。
そのため危険を回避するために夜に鳴いているという説が有力です。
いずれにしても大切な子孫を残すため、田んぼのカエルは一生懸命鳴いているのです。
まとめ
田舎に引っ越してきた当初は、カエルの声がうるさいと思っていました。
窓の近くの田んぼの大合唱はカエルをリアルに感じて怖かったほどです。
しかしいつしか田舎暮らしに慣れてくるうち、カエルの存在がそれほど気にならなくなりました。
むしろ自然を感じられる生き物として貴重に思えるようになったのです。
子ガエルが庭先でぴょんぴょんしている姿は可愛いものです。
田んぼのカエルは子孫繁栄のために鳴いているのだと知りました。
カエルが鳴く時期になると、つい、うるさいと声に出してしまいますが、これからは委ね見守りたいと思います。
今のあなたにおすすめの記事