皆さんご存知のように、オタマジャクシは成長するとカエルになります。
水中から陸へと住む場所を変え、エラ呼吸から肺呼吸に変わるということは、他の動物には珍しく大変興味深いことです。
今回は、カエルの幼生から成体までの成長について紹介いたします。
カエルの産卵から成長まで
カエルは寒い季節は土の中で冬眠しており、暖かくなると外に出てきます。
5~6月頃、田んぼの中などに卵を産みはじめます。
種類にもよりますが、千~数千個の卵を産み、そのうちのごく一部がオタマジャクシとなり、無事にカエルまで成長します。
カエルの卵からは、1週間程度でオタマジャクシが生まれます。
オタマジャクシは水草やプランクトン、水中の微粒子などを食べる雑食性です。死んだ魚などを食べることもあります。
小さなオタマジャクシですが、歯も生えているそうです。
オタマジャクシは、1か月ほどで足が生えてきます。
生まれてわずか一か月で、大人になる準備が始まるのです。
さらにその2週間後になると、前足も生えてきます。
エラがなくなり、肺も発達してきて、カエルとして陸で生活できる準備が始まります。
いよいよ、カエルになる
四本足がそろうと、尻尾は必要なくなり、退化していきます。
尻尾の代わりに後ろ足を使って泳ぐことができるようになります。
尻尾がなくなるまでは、陸に上がることができません。
尻尾がなくなってくると、陸に上がり、エラ呼吸ではなく肺呼吸を始めます。
陸での生活を始めると、体の外側にあったエラは、だんだんと体の中に入り、使わなくなります。
卵がカエルになるまで、およそ1~2か月半かかります。
カエルになったら生きた虫を舌を使って捕食します。
蜘蛛や蚊、ハエなど飛んでいる生き物も素早く捕まえてペロリと食べてしまいます。
まとめ
いかがでしたか?
実際にオタマジャクシをカエルになるまで育ててみると、足が生えそろっていく過程を観察することができ、とても面白いです。
可愛らしいオタマジャクシも、1~2か月半ですぐに立派なカエルになります。
厳しい弱肉強食の世界を生き抜いたカエルたちなので、見かけたらそっとあたたかく見守ってあげたいですね。
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