カエルの卵は、カエルの種によってさまざまな形をしているようです。
どんなカエルがどんな卵を産むのか調べてみました。
環境によって産卵方法もさまざま
カエルはあらゆる場所で生活しています。
水辺で暮らすカエル、樹上で暮らすカエル、水中で暮らすカエル、土中で暮らすカエルなどです。
産卵場所や産卵方法も、自ずと生活環境に適したものになるようです。
卵の数も数千個産むカエルもいれば、数十個のカエルもいます。
どんな卵?
アオガエル属やアワガエル属のカエルは、産卵時にメレンゲのような泡を作ってそのなかに卵を産みつけます。
ヒキガエルの仲間は卵塊とよばれる長いひものような物質のなかに1,500~8,000個の卵を産みつけ、トノサマガエルは球状の卵塊のなかに産みつけます。
腹の皮膚が透明になっているガラスガエルというカエルの卵をみると、ガラスのように透き通っていて中で育つ赤ちゃんの様子がみえます。
孵化するまで守るカエル
サンバガエルのメスは丸くて黄色がかった卵を数十個産むと、オスに渡します。
すると、オスが背中や後ろ脚に卵をくっつけて、孵化するまで守ります。
また、コモリガエルともよばれるピパの仲間の場合、まずはオスがメスの背中に100個以上の卵を乗せます。
すると、背中の穴に卵が入り込み、77~136日後に孵化してオタマジャクシとなり、子ガエルに成長してから外に出てきます。
カエルの姿で孵化するカエル
たとえば、ユビナガガエルの仲間は地上に卵を産むため、オタマジャクシが生活することができません。
そのため、孵化するときは子ガエルの状態で出てきます。
これは直接発生とよばれています。
全カエルの2割がこの直接発生で産まれてくると考えられています。
日本のカエルにはみられないようです。
まとめ
カエルの卵は水中だけではなく、樹の上や地中などあらゆる場所で見ることができるようです。なかには電柱など人工物の上に産みつけるカエルもいます。モリアオガエルなどは樹上だけではなく、水がある場所ならどこででも産む習性があるようです。どんな高い場所に産んでも、孵化したオタマジャクシはちゃんと水の中に落ちるようになっています。
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