皆さんは、学校の授業などでカエルの解剖をしたことがありますか?
カエルは田んぼの周辺にどこにでもいて捕まえやすく、生き物の観察の教材として最適です。
今回は、カエルの心臓など、その生態について紹介いたします。
最適な温度と環境
カエルにとって最適な温度は、20~27度です。
カエルの体温は、外の気温に合わせて変化しますが、10度を下回ると冬眠してしまいます。
春から初夏にかけてカエルを見かけることが多いのは、そのためです。
このように外部の温度に合わせて体温を変化させる生き物のことを、変温動物といいます。
また、常に体が湿っている必要があり、ペットとして飼う場合は霧吹きなどで体や水槽内を濡らしてあげることが大切です。
カエルの心臓について
哺乳類や鳥類の心臓は4心室ですが、カエルの心臓は3心室しかありません。
また、人間とカエルの心臓の構造の違いは興味深いです。
人間は、4つの心室でそれぞれ酸素化された血液とそうでないものを分けていますが、カエルは一つの心室の中で、酸素化された血液とそうでないものを分けています。
カエルは肺だけでなく皮膚からも酸素を取り入れることができるそうです。
オタマジャクシはエラで呼吸していますが、カエルになるとエラは退化し、肺呼吸に変わります。
カエルは一度に千~数千個の卵を産みますが、オタマジャクシからカエルになるまで生き残るのはそのうちのごく一部です。
カエルは両生類の中で最も繁栄している生き物ともいわれています。
カエルはなぜ解剖される?
カエルはよく学校の教材として解剖されますが、なぜカエルが選ばれやすいのか知っていますか?
カエルは心臓の構造は人間とは異なりますが、内臓の配置は人体と似ているのだそうです。
また、入手しやすく、技術的にも解剖が楽という点が理由です。
まとめ
いかがでしたか?
カエルの心臓の構造は人間と全く異なるということ、また、外の気温に合わせて体温を変化させることができるというのも、とても興味深いですね。
オタマジャクシを育ててカエルになるまで観察してみるのも、面白いかもしれません。
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