昔からよく、人の手で触ったらカエルは火傷してしまうと聞いたことがあります。それは、カエルの体温に関係があるようです。
カエルの体温は外気温と同じもしくは、外気温よりやや低い20℃~27℃が適正温度になります。
カエルは体温調節ができません
カエルは変温動物という、外気の温度によって体温が変わる生き物です。
変温動物は、身体の内部から体温をあげる仕組みを持っておらず、身体の中の物質代謝が外気温の変化によって影響を受けるので、気温が低くなると動けなくなり冬眠することが多いです。
鳥類・哺乳類を除くすべての動物がこれにあたります。
人間との温度差に注意
通常人間の体温は36℃~37℃に保たれているが、カエルの体温が20℃~27℃である場合、その差は約15℃です。
私たちの暮らしで15℃も差があるという事は、50℃もあるお風呂に入るのと同じことで火傷まではいかなくてもすごく熱いと感じませんか?
それに加え、カエルの皮膚は人間の皮膚と違い粘膜質で出来ています。
そのため敏感に温度差を感じ取ってしまうので、場合によっては体調不良を起こしてしまう可能性もあります。
対処方法
カエルを飼育している飼い主さんの場合、水槽の掃除などで移動させるために触らなければいけない状況があると思います。
その場合、一番理想的なのが観賞魚用の柔らかい網ですくって移動してあげる事ですが、どうしても手で掴まなくてはいけない時には手を水で濡らし、濡れたまま拭き取らずカエルの粘膜を傷つけないように優しく掴んであげるといいでしょう。
まとめ
通常、触っただけで火傷をするとまではいかなくても、外の温度が低かったりするとカエルの体温も低くなるため、その時は人間との温度差が15℃よりも増えるのでその場合は火傷の可能性は少なくないと言えます。
カエルをカエルの生態や、種類によって異なる特徴をしっかりと理解して出来る限り、むやみに触らないようにしてあげることがいいのかもしれませんね。
今のあなたにおすすめの記事