今回は、ヒキガエルを「食」という視点から紹介していきたいと思います。
世界にはいろんな食文化がありますが、ヒキガエルの卵を食べても安全なのでしょうか?
また、ヒキガエルのオタマジャクシは共喰いをすることはないのでしょうか?
ヒキガエルの卵は食べられるの?オタマジャクシは共喰いするの?
「食べる」という最も身近な欲求をテーマにして話を進めていきたいと思います。
ヒキガエルの卵は、食用として使うことができるのでしょうか?
オタマジャクシは、共喰いをしても平気なのでしょうか?
卵を食べることができるの?
食べることはできません。
なぜなら、ヒキガエルの卵には有毒な成分、ブフォトキシンが含まれているからです。
ブフォトキシンは、フグ毒と同じステロイド系の神経毒と幻覚作用を引き起こすブフォニンなどの成分を含んでいます。
卵の表面は、このブフォトキシンで覆われていますので、食べてしまうと体調を崩してしまいます。
食べる量によっても危険性は変わってくるとは思いますが、食用にはおすすめしません。
カエルの卵を食べる習慣のある国では、ヒキガエルの仲間の卵を煮込んで食べたところ亡くなってしまったと事例もあります。
オタマジャクシは共喰いをするの?
ヒキガエルの産卵個数は、1,500個~14,000個です。
これらの卵が孵ると、大量のオタマジャクシが限られたスペースにひしめくことになります。
すべてのオタマジャクシが成体になるわけではなく、限られた数しかなれません。
そのため、自然界では共喰いという自然淘汰の現象が生じます。
共喰いだけではなく、水鳥などの天敵に捕食されてしまうこともあります。
ヒキガエルの卵は有毒でしたが、実はオタマジャクシには毒性がありません。
ですから、たとえ共喰いをしてしまったとしても、捕食したオタマジャクシが亡くなるようなことはありません。
まとめ
ヒキガエルの卵は毒性がありますから、いくら火を通したとしても食べることはおすすめしません。
オタマジャクシは時として共喰いをしますが、オタマジャクシの状態では毒性はないのでいくら食べても大丈夫です。
種を後世に残していくために選んだヒキガエルの方法、自然の摂理の面白さを改めて感じることができました。
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