カエルを飼っていると、口から後ろにかけて、半透明な粘膜が張り付いていることがあります。
これは、病気の一種でしょうか。
調べてみます。
カエルの口についた粘膜
カエルの口の粘膜は、カエルの脱皮した皮膚です。
カエルは肺呼吸と皮膚呼吸を併用しています。
カエルの皮は、古くなると角質化し、酸素が皮膚を通りにくくなります。
このため、カエルは皮膚呼吸を続けるために、古くなった皮膚を脱ぎ捨てているのです。
また、カエルは脱ぎ捨てた皮膚を食べる習性があります。
カエルは脱皮する時、体を伸張させたりして脱皮しやすくし弛んだ皮膚を口にくわえて引っ張り剥がしながら食べています。
カエルが脱皮した皮膚を食べる理由は、明確に分かっていません。
が、二つの仮説があります。
一つの説は、成体を維持するための養分補給のためです。
もう一つの説は、天敵から身を守るために獲物の存在を隠すためです。
カエルの病気
カエルの病気には、カエルツボカビ病、レッドレッグ、代謝性骨疾患、皮膚疾患などの病気があります。
とくにこの中の代謝性骨疾患は、病気が進行すると足が曲がったり、あごの骨が柔らかくなり口の開閉が困難になります。
病気の原因は、骨を作るのに必要なカルシウム、ビタミンD、リン、紫外線が足りないためです。
カエルの成長には、カルシウムを与えて、日光浴をさせることが必要です。
餌を与える時、虫だけてなく、カルシウムやビタミンの入っている栄養剤を与えて日光浴をさせると病気を予防することができます。
まとめ
カエルの口に張り付いている粘膜は脱皮して最中であることが解かりました。
脱皮はカエルが皮膚呼吸を維持するために日常的に行っていることで、病気ではありません。
カエルの病気にはいろいろありますが、餌の与え方や、飼育環境や飼育方法によっては、代謝性骨疾患などカエルの生存にかかわる病気になることが解かりました。
カエルを丈夫に飼育するには、虫だけの餌では不足するカルシウムやビタミンなどの補給と、日光浴が大事です。
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