カエルの皮膚には多かれ少なかれ毒があります。
でも、一体どんな毒でどの程度危険なものなのでしょうか。
毒をもつカエルについて調べてみました。
強い毒があるカエル
代表的なものはヤドクガエルとヒキガエルです。
ヒキガエルは耳腺に毒があり、敵にわざと頭を差し出して毒のある部分を噛ませます。
噴射することもできます。
さらに背中のいぼからも毒性のある粘液を出します。
ヤドクガエルにも強力な毒があります。
ヤドクガエルの仲間は赤、青、黄色など色鮮やかな体をしています。
これは毒を持っているぞと警告するための警告色(標識色)だと考えられています。
ただし、同じように鮮やかな体色のアカメアマガエルには、さほどの毒はないようです。
このほか、ミルキーフロッグとも称されるモトイドクアマガエルというカエルがいます。
乳白色のべたべたした液体を分泌するので、ミルキーフロッグとよばれていますが、この液体にはかなり刺激の強い毒があります。
どんな毒?
主にステロイド性アルカロイド毒とよばれるものです。
植物に含まれることが多い毒で、ジャガイモのソラニンもこの毒の1種です。
神経線維の末端に入り込んで神経の作用を狂わせる働きがあります。
ただ、ヤドクガエルの毒は、特定の昆虫から生成されるものですので、飼育下におかれている場合、毒はありません。
どれくらい強いの?
飼育されているカエルの場合は、毒性が抜けていきますのでそれほどの危険はないようです。
ただし、触れた後は必ず手洗いが必要です。
一方、南米などに生息する野性のヤドクガエルの毒は吹き矢に塗られて狩猟に使用されるほど殺傷能力が高く、特にキイロヤドクガエル、チャコヤドクガエル、ヒイロフキヤガエルの3種の毒が猛毒だといわれています。
パナマではヤドクガエルを噛んで亡くなったタランチュラなども観察されていますし、1匹だけで人間を含む大量の生き物を撃退することができます。
まとめ
可愛らしい姿のカエルですが、なかには強力な毒をもっているカエルもいることがわかりました。ちなみにオタマジャクシの場合、ヤドクガエルのオタマジャクシには毒はありませんが、オオヒキガエルの卵やオタマジャクシは有毒のようです。日本にいるカエルには身体を脅かすほどの強い毒はないようですが、カエルを含め生き物と触れ合った後は手を洗うようにすることが肝心です。
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