イモリやサンショウウオなどの両生類は高い「再生能力」を持っている為、手足が何らかのトラブルで傷ついたり、失われたりしても再生し、元通りになる力があります。
同じ両生類であるカエルですが、カエルの手足は再生するのかご存知でしょうか?
今回はカエルの手足の「再生」についてお話ししていきましょう。
おたまじゃくしの頃は手足の再生が行われる?
カエルの子はおたまじゃくしですが、おたまじゃくしから手足が成長してカエルの姿になりますよね。
そのカエルへの成長の途中に生えてくる手足を欠損した場合には「再生」します。
おたまじゃくしには再生能力があり、イモリやオオサンショウウオと同じようにあります。
カエルには再生能力があるのか?
では本題となるカエルの手足の「再生」についてですが、結論からいうと完全に再生しません。
おたまじゃくしの様に子どもの時は高い再生能力が備わっていますが、成体(カエル)になるとその能力が失われてしまいます。
このメカニズムに関してはまだ研究段階の為、明らかにはなっていませんが、成長に伴っていくつかの遺伝子に変化があり、能力の低下に繋がっていくのと考えられています。
しかしながら、四肢が完全に再生する能力はありませんが、ヒトなどに比べれば高い修復能力を持っています。
例えば人が転んでけがをしてしまった場合、傷が完全に塞がって綺麗になるまでには1週間程度かかるかもしれませんが、カエルの場合は半日程度で傷が回復します。
カエルの再生能力についての研究
カエルは四肢を完全に再生する力はありませんが、研究で関節を切った場合に傷口から軟骨が生じて、動く関節が再生したという報告があります。
関節が形成されたのみで、その先の指などの再生は認められなかったそうですが、将来的に研究が進むと更に両生類の再生について謎が解明されるかもしれませんね。
まとめ
カエルには他の両生類のように四肢を再生する能力は備わっていませんが、ヒトなどの脊椎動物よりは再生能力に優れています。
まだまだ研究途中の部分もありますので、再生能力に関しての研究が人間にも役立てられる日がくると良いですね。
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