カエルは屋外に出かけるとよく見かける両生類です。
小学校の教室でオタマジャクシを飼育してカエルに変態していく様子を観察した経験があることでしょう。
寒くなると地面の中で越冬したり、周囲の環境の中に溶け込んで見つけづらいこともあります。
そんなカエルの生態について調べてみます。
カエルは皮膚呼吸ができる?
カエルは皮膚呼吸ができるのでしょうか。
皮膚呼吸とは、体の表面で行う呼吸を言います。
皮膚呼吸を行っている生物は主に、カエルなどの両生類やミミズなどの呼吸器官をもたない生物です。
皮膚呼吸をするためには、水の中に含まれている酸素を取り込みますから、常に体の表面を濡らして置く必要があります。
ミミズなどは体の表面が乾いてしまうと呼吸困難に陥り死んでしまいます。
カエルは肺呼吸と皮膚呼吸を同時にしている生物です。
カエルの皮膚呼吸の割合は、呼吸量全体の30~50%といわれています。
カエルの保護色は?
保護色は、生物が捕食者に見つからないように周囲の環境に溶け込んで見つかりづらくする体色変化や、変化した色のことを言います。
また、捕食側の生物が獲物の生物に見つからないように体色を変化させている場合も保護色といいます。
カエルの表面の色は、生息している環境にあった色をしています。
例えば、アマガエルは植物の葉の上でよく見つかりますが、背中の色は黄緑色をして、植物に溶け込んでいます。
また、アマガエルは、背中の色を黄緑色から黒っぽい灰褐色のまだら模様に変えることができます。
この体色変化は、周囲の環境に応じてホルモンを分泌し、皮膚の色素細胞を伸縮させているのです。
ヒキガエルは低地や山地の森林の中、農耕地、民家の庭などに生息しているので、体色は褐色、黄褐色、赤褐色と地面などの色に似た色になっています。
まとめ
カエルは、皮膚呼吸と肺呼吸を併用している両生類です。
冬地面の中でも体表面を粘液で覆うことで皮膚呼吸をしています。
また、カエルの体色は、生息環境に対応した保護色になっていますが、アマガエルは移動場所に応じて黄緑色から黒っぽい灰褐色の保護色に体色を変化させることができます。
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