アマガエルと言えばカエルの合唱などの様に、大きな声でゲコゲコと鳴くイメージがありますね。
大きな声で鳴いているのはほとんどオスで、メスはあまり鳴くことはありません。
今回はなぜメスはあまり鳴かないのかを中心に調べていきたいと思います。
体の構造の違いについて
アマガエルの体はあごの下の部分に鳴嚢と呼ばれる丈夫な膜を持っています。
この膜を震わせることで、大きな声を出すことができるようになっています。
鳴嚢は、オスのほうが発達していて、メスはあまり発達していないので、それほど大きな声を出して鳴くことができません。
だから、大きな声で鳴いていて目立つのはオスということになります。
メスの特徴としては、オスと比べると体格が比較的大きい傾向が挙げられます。
田んぼなどでおんぶしながら泳いでいるのを見かけたら、オスが上、メスが下という配置になっています。
そのときは大きさを見れば一目瞭然だと思いますので、観察してみるとよいでしょう。
求愛行動について
アマガエルは皮膚の感覚がすぐれているので、湿度の流れを読み取り、雨を予測することができると言われています。
雨はオタマジャクシが泳ぎ回るのに必要な水たまりが沢山出来る時期なので、オスはここぞと言わんばかりに鳴いて、メスを誘惑します。
メスはこの大きなオスの鳴き声を頼りパートナーを探し、繁殖を行います。
鳴き声ですがメスは鳴くことができないわけではなく、上述のように鳴嚢が発達していないので、大きな声を出せないだけです。
鳴き声を比較するとオスのほうが高く、メスのほうが低い鳴き声となっています。
また、アマガエルは夜行性ですので、オスとメスを飼育している場合は鳴き声の音量に注意しましょう。
繁殖期は4月~7月、長いと8月まで続くときもありますので、防音対策はしっかりと行うようにしましょう。
まとめ
アマガエルのメスは鳴かないわけではなく、鳴く必要があまりないのと、そもそも体が大きな声を出すのに適した構造をしていないということがわかりましたね。
身近な存在ではありますが、その内容については知られていないことの方が多いですね。
生き物を飼育していると、こういった発見があるのも魅力の一つかもしれません。
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