昔、学校でカエルの解剖をした人は多く居ると思います。
大体の人は解剖で終わってしまうと思いますが大学へ行きもっと専門的な分野へ進むと神経筋やカエルの筋肉について勉強をしたりすると思います。
そんな時に神経筋を切断する前に縛っておくと思いますが、どうせ切断するのに何故に縛ってしまうのか疑問に思った事はありませんか?
今回はそんな疑問を調べてみました。
神経の働き
神経とは機能を統率し刺激を伝える信号の役割をしています。
腕をあげる動作をしようと思えば脳からの信号が伝わり腕を上げる動作が出来ます。
もし、神経が切断されたらどうなるのか?
神経が切断されると痛みが感じられなくなりますが同時に動く事も出来なくなります。
これは神経を通して脳へ信号が伝わらなくなるからです。
神経の働きは脳からの信号を送る為の道ですので信号が伝われば思いのまま体を動かせます。
逆に神経が切断されても、何らかの刺激を与えると神経を通って体にアクションがあります。
これは人だけに限らず動物でも同じです。
その神経の働きを調べる為に色々な実験をし解明していきます。
神経を切断した時に縛る理由
カエルの解剖実験で神経筋標本を作る事がありますよね。
その時、必要となる部位を取り出しますが、その解剖の時に神経を切断する前に縛ってから切断をしなさいと言われるけど何故なのか?
そんな疑問を持った事がありませんか?
何故、切断する前に縛っておく必要があるのだろう?
どうせ切断するから縛る必要なんてあるのか?
とモヤモヤした事があると思います。
神経を切断する時に糸で縛るなどの理由は、坐骨神経の中には脊椎から伸びている神経繊維が詰まっています。
その坐骨神経を切断すると、たくさん詰まった神経繊維がバラバラになってしまいます。
切断してしまうと神経細胞体が切断面から出てきてしまいます。
標本を作る時は神経を切断しても機能を保たせておきたいので、バラバラになってしまうと神経繊維の興奮伝導が失われてしまい、失われてしまうと実験にならなくなってしまうので切断前に縛っておく必要があります。
1度切ってしまった神経繊維はダメージを受けていますが縛っておく事で実験に使える様に少しでも長く維持しておけるからだと思います。
まとめ
神経を切断する前に縛っておく事で少しでも長く維持し実験が出来るようにしておく理由があります。
カエルの解剖をさせてもらっている以上、有効に実験が出来る様にしてあげましょう。
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