カエルは人間と同じように肺で呼吸する事はご存知でしたか。カエルの肺の働きについて調べてみました。
肺の仕組みとは
肺には、空気の通り道になる気管と気管支がついています。
気管は、皮膚のすぐ下を通って胸の中に入り、左右にわかれて気管支になります。
気管支は、木の枝のように次第にわかれて細くなり、その先は肺胞とよばれる小さいふくろになっています。
この肺胞がたくさん集まり、ろく膜につつまれてできたものが肺です。
肺の働きとは
空気が鼻から気管や気管支を通って肺に運ばれると、空気中の酸素は肺胞とこれをとりまく毛細血管の壁を通って血液に入ります。
肺で酸素を取り入れた血液は、肺から心臓に行き、心臓から体の色々な部分へ送られ、そこで酸素をはなして体の働きに利用されます。
また、体の働きの結果で出来た二酸化炭素は、酸素とひきかえに血液の中に溶けこみ、再び心臓を通って肺に運ばれ、息とともに外に出されます。
肺呼吸に変わる時とは
おたまじゃくしからカエルになるときにエラ呼吸から肺呼吸に変わります。
エラとは別に肺ができ、肺呼吸に切り替わります。
陸上動物の肺は食道などの消化器官から分岐して作られたものです。
食道は元々鼻や口と繫がっており、これで空気が吸えます。
おたまじゃくしは成長の過程でこれが起こり、肺呼吸に切り替わります。
また、心臓は最初エラから酸素をもらっていますが、肺と繫がった時点でエラはその役割を終え、自然に消えていきます。
皮膚呼吸とは
カエルは、肺で呼吸と併用するかたちで、皮膚や粘膜を利用した皮膚呼吸も行っています。
幼生期はエラ呼吸、成体は肺呼吸を基本としていますが、肺だけでは全呼吸をまかなえず、皮膚呼吸にも依存しています。
カエルは全呼吸の1/2~1/3が皮膚呼吸と言われています。
皮膚呼吸が出てきた理由には、肺呼吸の機能が不十分であった可能性が大きいです。
ちなみに、カエルは横隔膜の機能が発達していなかったために、のどの部分を膨らましてその機能を補っています。
そこで水中適応のエラ呼吸から大気適応の皮膚呼吸へと変わって行きます。
まとめ
カエルは人間と同じように肺で呼吸していますが、肺呼吸と一緒に皮膚呼吸もしています。カエルに限らずですが、生きていくために肺は呼吸するための重要な働きをする器官なのですね。
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