カエルのうたが聞こえてくるよ～♪
誰もが一度は耳にしたことがある歌ですね。とても親しみ深い歌ですが、カエルの鳴き声は近代化が進む昨今、歌とは裏腹に身近さが遠退いている気もします。
最後に聞いたのはいつだろう？
そんなカエルの鳴き声も、よく鳴く時期や時間帯が分かれば、注意深く外の世界に耳を傾けることができるかも知れません。
カエルのよく鳴く時間や時期は、主な活動時期に関連する！
カエルが鳴く大きな理由は、生殖活動のためです。
メスに存在をアピールするため、カエルのオスは鳴きます。
つまりカエルの繁殖時期を知れば、カエルがよく鳴く時期も分かるということです。
カエルの繁殖期は種類によって様々ですが、大きく分けると一年に二つあります。
一つは、まだ寒い春の初めの頃です。
春初めにカエルの鳴き声……は、あまり馴染みがありません。
それもそのはず、この頃の繁殖期は短く、たいしてカエルは鳴くこともなく、また鳴いたとしても寒い時期ですので、人間が気付かないことの方が多いのです。
もう一方の繁殖期である田植えの頃から夏の終わりの頃までの方が、カエルの鳴き声が馴染み深いです。
この初夏から晩夏にかけての繁殖期は一ヶ月以上も続き、水田などカエルが多く生息している所では、いわゆるカエルの大合唱と呼ばれる現象が起こります。
そして、このカエルの大合唱は夜によく開催されます。
メスに存在をアピールするためにオスは鳴くのですが、鳴き声が届くのはメスのカエルにだけではありません。
鳴き声が人間にも聞こえているように、その他のカエルの敵にも聞こえており、敵に対してもオスは存在をアピールしていることになってしまうのです。
なので、蛇などの敵からの目をかわすためにも、多くのカエルは夜行性で、暗くなってからの方がよく鳴きます。
まとめ
カエルは夏の始まりから夏の終わりまでの間に、夜によく鳴くことが分かりました。
都会では滅多に聞く機会がなくなってしまったカエルの鳴き声ですが、夏の風物詩であるカエルの大合唱を聞きに、来年の夏は出かけてみるのもいいかも知れません。水田や沼地、水辺に赴けば、カエルの大合唱が聞こえてくるはず。よりいっそうの夏を感じられるに違いがありません。
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