梅雨の時期になると多くのヒキガエルを田や沼などの水辺で見かけることができます。
これほど多くの個体を目にすることができるのは、おそらく産む卵の数も多いからではないでしょうか?
そこで今回は、ヒキガエルの卵をテーマにして話していきたいと思います。
ヒキガエルの「卵」にまつわる話!産卵数や成長期間などについて!
いったいヒキガエルのメスは、どのようにして卵を産むのでしょう。
また、卵から孵ったら幼い個体は無事に大人になることができるのでしょうか?
卵の特徴や産卵数は?
ヒキガエルはグループで数日から1週間くらいかけて、ゆっくりと産卵を行います。
メス1匹が産む卵の数は1,500個~14,000個とカエルの中でも異常なほどで、卵は細長いゼリー状のものに包まれています。
池や沼、水田、そしてなんと水たまりも産卵場所となるそうです。
卵は、直径2㎜~3㎜ほどの大きさで、色は黒っぽい褐色をしています。
少し大きさは異なりますが、タピオカの粒やバジルシードを想像してもらえれば分かりやすいです。
次の段落で詳しく見ていきますが、それほど多くの卵を産んだとしても大人になることができるのは全体のほんの一握りです。
どれくらいの期間で大人になるの?
孵化したところで、その多くは外敵に食べられてしまいます。
幼体になった時の体長は1㎝にも満たない大きさで、6月の初め頃に一斉に移動を開始し、あちらこちらに分散します。
この時期は乾燥にとても弱いため、湿気がないと数時間のうちに亡くなってしまいます。
それから3ヶ月の時を経て、体長は2㎝くらいまでに成長し、1年も経てば6㎝にもなります。
しかしながら、この1年で生き長らえることができるのは、全体の3%とごくわずかです。
1年目から2年目までの生存率は50%と高くなります。
性的に成熟するのはオスで2年間の時間を要し、メスは時間がかかり3年くらいかかります。
まとめ
ヒキガエルが集団で産卵するとは、想像しただけでもすごい光景ですね。
天敵の多い生き物は子孫を多く残すことで、少しでも自分の遺伝子を残していくことが分かりました。
私たちが目にするヒキガエルは、そんな競争を勝ち抜いてきた立派な存在なのです。
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