カエルを飼育するときに必要なもののひとつが、水槽に敷く床材です。
どんなものがあるのでしょうか。
また、カエルの種類によって適切な床材を調べてみました。
いろんな床材
カエルに使える床材は豊富にあります。軽石、赤玉土、黒土、焼き赤玉土、鹿沼石、ソイル、ヤシ殻土(ヤシ殻ビート)、ミズゴケ、腐葉土などです。
土にはカエルの排泄物を分解するバクテリアがわくため、おすすめの床材です。
ただ、土を使用するときは小石が混ざらないように注意する必要があります。
カエルがうっかり飲みこんでしまうと、腸閉塞になる可能性があります。
また、ソイルには肥料分が含まれていることがあるので、あまり推奨されていないようです。
使わない方が良い床材
新聞やキッチンペーパーはお手軽ですが、毎日こまめに取り換えなければならない分、カエルにストレスを与えやすいです。
スポンジは表面がカットされているため鋭く、カエルの粘膜を傷つける可能性があります。
ほかにも乾燥水苔には漂白剤が使用してあるため、カエルに良くない影響が及ぶ可能性があります。
大磯砂という鑑賞魚用の砂もおすすめできません。
粒が大きいため、カエルが飲みこむおそれがあるからです。
ニホンアマガエルの場合
水槽のいちばん下に軽石、その上に焼き赤玉土や黒土を混ぜたものを敷くと良いようです。
ヤシ殻土でもOKです。軽石やヤシ殻土はうっかり飲みこむと消化されないので、上に苔を置くなどします。
カエルが潜れる程度の厚さに敷きつめます。
ヤドクガエルの場合
下から軽石、土、苔の順番に敷きつめます。
上で述べたように、土にわいたバクテリアに排泄物を処理してもらいます。
底面フィルターを床材の下に設置して酸素を土中に送り、バクテリアの働きを活発にさせる方法もあります。
ニホンヒキガエルの場合
軽石と焼き赤玉土、黒土などが良いようです。
水容器を床材に埋めておくと、ひっくり返されることがなくて安心です。
イエアメガエルの場合
土を使用します。
排泄量が多いので、バクテリアに任せきりにせず、見つけたらこまめに取り除いてあげる必要があるようです。
アジアジムグリガエルの場合
このカエルは一風変わっていて、土の中に潜って過ごすことが多いカエルです。
床材には黒土など、保湿性の高いものが良いようです。
まとめ
土によっても特徴があるので、種類に応じてふさわしいものを選んであげると良いようです。土中にバクテリアがわくと、人間にとっては排泄物を処理する手間が省け、カエルにとっては掃除によって与えられるストレスが減るというメリットがあるようです。
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