カエルは冬になると冬眠する生き物ですが、飼育下で上手に冬眠させるのは難しいようです。
冬眠させずに冬を過ごさせる方法について調べてみました。
冬眠が難しい理由
飼育している場合、当然ながらカエルは人間の生活空間にいます。
人間にとって快適な空間のなかにいながら、カエルが冬眠するのに十分な気温を保ち続けることは非常に難しいです。
冬眠の途中で気温が上昇し、カエルが覚醒してしまった場合、体のエネルギーが消費される一方で餌を獲るには気温が足りず、体力が尽きてやがて亡くなってしまいます。
飼育下では冬眠させず、ヒーターで温度を上げてやる方が良いでしょう。
ヒーターで暖めよう
一般的に飼育容器内の適正温度は、昼間24~27度、夜間21~23度です。
ちなみに湿度は70~85%がちょうど良いようです。
通常は、エアコンをつけて部屋ごと暖めたり、シートヒーターを利用したりします。
シートヒーターはケースの外に敷いて使えるものです。
保温球などを使うときも、ケースの外側から当てると良いでしょう。
水棲種のカエルの場合は、熱帯魚用の水中ヒーターとサーモスタットで温度管理をします。
いずれも温湿度計で数値を確認しながら管理しましょう。
種類別にみる冬場の過ごし方
ツノガエルは比較的暖かい場所を好むので、最低でも18度以下にはならないようにシートヒーターなどを利用してあげると良いようです。
その際、全面にシートを敷くと暑くなった場合に逃げ場がなくなるので、床面積の1/3ほどに敷きます。
アカガエル科、カジカガエルなどの場合は、寒さに強いのであまり神経質になる必要はありません。
20度前後にしておくとちょうど良いようです。
ヒキガエルは、低温多湿の環境に長くおくと腹部がただれたようになってしまうことがあるため、注意して保温してやる必要があります。
アマガエル科は寒さに強いですが、シートヒーターをケースの側面などに貼ってあげましょう。
ヤドクガエルの仲間は低温に敏感なため、25度前後を保つようにしてあげる方が良いようです。
まとめ
飼育下の冬眠はカエルが亡くなってしまう可能性が高いため、おすすめはできないことが分かりました。でも、カエルが起きていてくれた方が飼育する側としても楽しいですよね。また、水を使うときも、お湯を入れて18~20度前後にしておくことが大切です。水が冷たすぎてもカエルが亡くなる一因となるようです。
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