春先にはカエルの大合唱が聞かれ、雨の後はナメクジが出てくることもあります。
都会でヘビを見ることはあまりないでしょうが、郊外に住んでいるとヘビも珍しい存在ではありません。
そんな彼らの関係について少し調べてみましょう。
カエル、ヘビ、ナメクジの生態について
カエル、べビ、そしてナメクジのそれぞれの生態について簡単にご紹介していきます。
カエルについて
カエルは幼生であるオタマジャクシの時には、雑食性で様々な物を食べます。
一方成長してカエルになると肉食性に変わります。
カエルは昆虫やクモ、ナメクジなどをエサとして生きるので、ナメクジにとってカエルは危険な存在です。
ヘビについて
ヘビは肉食性でミミズやオタマジャクシ、カエルやネズミなどを主食としています。
またヘビの種類によっては一つの生物しか食べないものもいます。
ヘビにとってカエルはエサという認識なのです。
ヘビにとってナメクジは?
昔の日本では、ヘビはナメクジを食べるとその粘液で体が溶けてしまうと信じられていました。
実はこれは正しくありません。
さらに、ナミヘビ科のヘビはナメクジを食べるので、一部のヘビにとってナメクジはエサという認識なのです。
三すくみとは?
そもそも三すくみとはどのようなものなのでしょうか?
代表的な例として挙げられるのがじゃんけんです。
グーはチョキに勝ち、パーはチョキに負けますが、グーはパーに負けるので三者で最強を決めることが出来ません。
このような状態の事を三すくみと言います。
この三すくみ、元々は中国から日本に伝わったものなのですが、中国ではムカデ、カエル、ヘビの組み合わせだったと言われています。
ヘビはカエルを食べ、カエルはムカデを食べます。
ところが、カエルよりも強いはずのヘビはムカデの持つ毒によりムカデを食べることが出来ません。
つまり、本当の三すくみはカエル、ヘビ、ムカデの関係で成立すると言えるのです。
まとめ
日本でナメクジにすり替わってしまった三すくみは、カエル、べビ、ナメクジの本当の関係ではない事がお分かりいただけたことでしょう。
またナメクジには寄生虫が寄生していて、そのナメクジを食べるカエルにも寄生してしまうので、実際にはカエルがナメクジよりも強いと言い切ることも出来ないかもしれませんね。
今のあなたにおすすめの記事