アマガエルと言えばオタマジャクシは黒いのに、成体は鮮やかな緑色であることが有名ですよね。
なぜ緑色になるのだろう、どれくらいの時間をかけて変化するのだろう、と疑問を抱く方もいらっしゃると思います。
今回はそんなアマガエルの色の変化の過程を中心に調べていきたいと思います。
体色が変化する理由
アマガエルの体色が変化するのは、鳥類などの視覚に頼った天敵などの目をあざむくためでもあります。
このような体色の変化を可能にしているのは皮膚の三層構造です。
この皮膚の構造は周囲が反射している光の波長と同調する、つまり周りの色と同じ波長の光を発することができるようになるということです。
この能力はとても優秀で、中にはいろだけでなく、模様までにせている個体もいます。
飼育しているアマガエルは最初は緑だったのに、いつの間にか違う色になっているということもありますが、周囲の環境に似ている色であったらそんなに過剰に心配する必要はありませんので、大丈夫でしょう。
オタマジャクシから成体になる時について
オタマジャクシなどは三層構造の皮膚になるまで時間がかかります。
成長してきて、光の反射を調節する機能を持つ皮膚が発達してくると、体色の変化が確認できるようになります。
これが、足が4本生えてきて、尻尾がなくなる時期になりますので、急にカエルらしくなったと感じるのでしょう。
病気の場合
アマガエルの足が赤くただれてきたら、レッドレッグという病気を疑ったほうがよろしいかもしれません。
体色の変化は体全体に、しかもゆっくり時間をかけてなるものなので、このように赤くなるといったことはまず飼育している限りでは自然になりません。
心配であれば、すぐに医師の判断を仰ぎ、投薬などの対処を行いましょう。
その他にも脱水による皮膚の色つやが落ちるなどの変化があります。
まとめ
アマガエルの体色の変化を観察するのはとても面白いです。
当たり前のように行われているその変化は、複雑な構造を持っていて知的好奇心を揺さぶられると思います。
生き物を飼育するのはこういった発見や驚きが満ち溢れていることが楽しいのだと思われます。
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