カエルは私達の身近に生息しています。
春先になると水田からは毎晩のように大合唱が鳴り響きます。
またカエルをペットにしている人も多く、意外と人気のある生き物です。
今回はそんな彼らの病気について、また人間への影響について調べてみました。
カエルの主な病気
カエルには様々な病気があり、人間にも感染するものもあります。
もう少し詳しく見ていきましょう。
カエルツボカビ病
カエルツボカビによる感染症で、カエルだけではなく両生類全般に見られる病気です。
現在のところ有効な治療法はないとされています。
この病にかかるとカビが体表に寄生、繁殖します。
そして両生類にとって大切な皮膚呼吸が出来なくなり、悪化すると身体が麻痺していきます。
ただ例外的に感染しても発症しない種類もいます。
アフリカツメガエルやウシガエルがその例です。
ヒトには感染しません。
細菌性皮膚敗血症
通称レッドレッグや赤足病と呼ばれています。
この病にかかると足や腹部が赤くなるので分かり易いです。
悪化していくと潰瘍、出血が起き皮膚がめくれることもあります。
元気もなくなりますが、これは治療すれば治る病気です。
また野生の個体での発症例が少ないことから、不衛生になり易い飼育環境が原因だといわれています。
サルモネラ菌
カエルにはサルモネラ菌がついています。
サルモネラ菌に感染すると急性胃腸炎を引き起こし、嘔吐や発熱、また幼児や子供では心筋炎などの重症になりやすく、命に関わることもあります。
アニメを真似してカエルとキスして感染した子供たちが多数出た例もあるようですが、絶対にしないようにして下さいね。
カエルの寄生虫
カエルの皮膚には寄生虫の卵が多く付いています。
どのようなものがあるのでしょうか?
スピロメトラ属・マンソニ
カエルの体内に最も多いとされる寄生虫です。
カエルについた卵が人間の体内に入り孵化すると、虫が脳や血液に入って痙攣を引き起こしとても危険です。
またカエルと接触してすぐには症状が出ないので、原因が分かりにくい点にも注意が必要です。
アメーバ
アメーバもカエルの皮膚についていることが多いです。
人間の体内に入ると肝臓に膿が溜まるといった症状が出ます。
まとめ
カエルには様々な菌や寄生虫がいることが分かりました。
とても身近な生物なので油断してしまいがちですが、カエルだけではなく生き物を触ったらすぐに手を洗うように心がけたいですね。
特にわんぱくな子供たちにはしっかりと教えていきたいものです。
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