私達人間が病気になる事がある様に、アマガエルもまた同じ様に病気になります。
ただ違う所は、アマガエルを飼育している場合、病気の大半は、その飼い主の飼い方に問題がある事が多いのです。
アマガエルは環境の変化に弱くストレスを受け易い動物で、一度病気になってしまうと回復出来なくなってしまう事も多いようです。
飼い主は、アマガエルの体の色等の体の変化に注意し、病気にならないように日頃から気をつけて管理しなければなりません。
それでは、一体アマガエルの病気にはどんなものがあるのでしょうか。
詳しくご説明いたします。
アマガエルの色と病気の関係は?!
アマガエルを快適に飼育するには、温度と湿度の高い環境が必要です。
それは言ってみれば、細菌もまた住み易い環境と言えます。
アマガエルに一番多いのは細菌感染症からの病気です。
もし、飼っているアマガエルの手足や腹部が「赤く」なっていたら、感染症を疑いましょう。
疑う病気は、『レッドレック症候群』と『カエルツボカビ病』の二つです。
この二つはカエルの代表的な病気です。
『レッドレック症候群』はカエルでは最も多く見られる病気で、足やお腹の部分が赤くただれてしまい、症状が悪化すると潰瘍や出血を伴うようになります。
最悪の場合、命を落としてしまう恐ろしい病気です。
早急に清潔な環境で薬を与える必要があります。
もう一つの『カエルツボカビ病』は、同じく感染症で、カエルだけではなく、両生類に多く見られる病気です。
はっきりとした症状の限定はまだなされていませんが、現段階では、レッドレック症候群の様に、手足の指先がピンク色から赤色に変色し、背中の表面に発疹が増えます。
そして、カエルを触っても殆ど動かなくなってしまい、そのまま命を落としてしまう病気です。
この病気の効果的な治療法はまだないのが現状です。
その他の代表的な病気
その他の代表的な病気は細菌症ではなく、飼育ケースの中飼い方で起こってしまうものです。
代表的なものを5つご説明します。
消化管内異物
カエルが餌を食べる時に、床材などの異物を食べてしまう事があります。
その時に消化する管を通らない程大きなものを食べてしまうと、腸が詰まってしまう病気です。
急に元気がなくなり、お腹が膨れてくるのが解ります。
こうなってしまうと手術で取り除くしかありません。
代謝性骨疾患
この病気は骨の成長に必要な栄養が足りなくなる事で起ります。
足が曲がったり、体を動かす事ができなくなる事もあります。
コオロギやミルワームだけを与え続けているとなる可能性があります。
カルシウムやビタミンも一緒に与えなければなりません。
脱腸
下痢や消化不良、栄養疾患、肥満などが原因で起る病気で、カエルのおしりから、ピンク色の腸が飛び出してしまうのが特長です。
そのままにしてしまうと命を落としてしまうので、水を含ませた綿棒で優しく戻してあげます。
うまくいかない場合は、腸が乾かないように注意し病院に行きましょう。
脱水
飼育している水を切らしてしまったり、元気が無くなり水場まで行く事が出来なくなった時に起きやすい病気です。
脱水を起こすと皮膚の水分が無くなり、シワがよってきます。
これに気が付いたら直ぐに水をあげましょう。
眼疾患
外傷や、栄養の代謝障害等で起ります。
目が白くなり餌が食べられなくなり、動かなくなってしまいます。
餌の改善が必要となり、抗菌剤の点眼が必要となります。
まとめ
これらの病気は違う症状ではありますが、原因は同じです。
ケースの水質汚染による不衛生な環境から来るストレスや、急な生活環境の変化に対するストレスなのです。
まずはしっかりと衛生管理を行うことと、日々のアマガエル達の小さいサインを見逃さないように気を配りましょう。
最近では、爬虫類を扱う病院も増えて来ています。
病気かな?と思ってからあせるのではなく、事前にチェックしておくのも大事な事です。
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