あなたは誰に育ててもらいましたか?
人は赤ん坊の時、誰かにお世話をしてもらわなければ、生きる事が出来ません。
たいていのお母さんは一回の出産で一人を産み落とします。
そして、大事にお世話をするでしょう。
子供はお世話をされることで外敵や病気から身を守る事が出来るので、生存率が高くなります。
一方、アマガエルは、産みっぱなしです。
面倒は一切みません。
その為、常に外敵にさらされ、その大半は親になる事が出来ずに、捕食されてしまいます。
だから卵を数百から数千個産む必要があるのです。
それでは、その大切な卵はいったいどんな場所に、そしていつ産み落とされるのでしょうか。
詳しくご説明いたします。
アマガエルの産卵の場所はどこ?
アマガエルの産卵場所は、田んぼや日当たりの良い湿地が主となります。
水辺の水の中の水草に、20個前後位の小さなかたまりとして押しつけ、数箇所に分けて産卵します。
水路や小川のコンクリート化で他のカエルの数が激減する中、アマガエルだけは、全国都道府県のレッドリスト(絶滅の恐れのある野生動物のリスト)には全く顔を出しません。
田舎だけではなく、都内の人家の庭先での目撃例も多数あります。
それは、家の庭のバケツやコンテナの水溜りでも、水草を入れておけば自然に産卵することが観察できる程、条件さえ整えば、何処にでも産卵する生命力の高さからではないでしょうか。
アマガエルの産卵の時期
アマガエルは春、5月~6月になると、田んぼや、湿地などに集まり出し産卵します。
カエルにとって水は生きていく上で重要なものですが、特に、おたまじゃくしは水がなければ生きていく事が出来ないので、雨の多い時期に産卵するのです。
丁度、梅雨に時期に当たります。
飼育している場合は、数週間霧吹き等を控えて、人工的に乾燥の時期を過ごさせます。
そして、突然水が豊富なケースに移す事で、雨季を再現し、カエルに産卵を促がす方法をとります。
まとめ
アマガエルがケロケロ鳴くのは、オスだけです。
オスはのどの奥の『めいのう』という袋をふくらませて、大きな声でメスを呼びます。
カエルの合唱は要するに、男性合唱団といったところでしょうか。
水草に産卵され、おたまじゃくしになったとしても、水が干上がってしまったり、はたまたトラクターにやられてしまったり、数々の難関をクリアーして生き残るのは千個に1個と言われています。
ある意味、この男性合唱団は宝塚歌劇団よりも高倍率の合唱団といえますね。
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