ヒキガエルは耳腺から毒を含む液体を分泌しますが、世界にはそれよりももっとすごい毒をもつカエルがいます。
いったいどれくらいの大きさをしているのでしょうか?
何か身体に特徴的なことは見られるのでしょうか?
世界にはどんな毒をもったヒキガエルの仲間が存在しているの?
今回は有毒のヒキガエルの仲間をテーマにして話を進めていきたいと思います。
日本にも住んでいる種類はいるのでしょうか?
また、日本では見られないような珍しいカエルもいるのでしょうか?
毒を飛ばすカエルは?
「オオヒキガエル」と呼ばれています。
日本の島嶼部を含め欧米に広く分布する大型のカエルで、オスは体長10㎝前後、メスは体長13㎝前後もあります。
暮らしている地域によって体長、体形、体色の変異が認められるそうです。
鼻孔から目の周りにかけて隆起しており、頭頂部では骨と皮膚が一体化しています。
敵に襲われたり、身に危険が迫ったりしたら、耳腺から対象者に向け1mも毒液(アルカロイドが主成分)を飛ばせます。
ヒキガエルの中でも毒性は非常に強く、人の目に入ると失明したり、大量に摂取したりすると心臓麻痺を引き起こしてしまいます。
色鮮やかな毒を持つカエルは?
「ヤドクガエル」と呼ばれています。
先住民がフキヤガエルの中からいくつか毒を抽出し吹き矢に塗り、狩りに利用していたことが名の由来となっています。
北アメリカ大陸南部、南アメリカ大陸、ハワイ(オアフ島)に分布しており、体色は紫に近い青色をしています。
体長はそれほど大きくなく6㎝くらいですが、耳腺より分泌されるアルカロイド系の神経毒を有しています。
ほんのわずかな量で人間の大人が亡くなってしまうほどの強い毒性を持っています。
この毒はエサとして捕食しているアリやダニを利用して作られていますから、人工繁殖されたものは毒性が低いかもしれません。
野生の個体であっても毒の成分には違いが見られるそうです。
まとめ
上には上がいるものでヒキガエルよりも毒性の強いカエルが存在していることが分かりました。
オオヒキガエル、ヤドクガエルは、ともにアルカロイド系の毒を有しています。
あまり日本で見かけることはないかもしれませんが、進化の過程で獲得していった武器なのでしょうね。
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