野生のカエルが食べるものは主に蛾、蝶、クモ、ナメクジ、ムカデ、ミミズなどの昆虫類や軟体動物です。
自分より小さなカエルを食べることもありますし、ネズミや蛇を食べることもあるようです。
飼育するときの餌は代表的なものがコオロギ、ミルワーム、ショウジョウバエ、ピンクマウスなどです。
では、アリやメダカも食べるのでしょうか。
調べてみました。
メダカを好むカエル
ヒラタコモリガエル、マルメタピオカガエルなどがメダカを好みます。
このカエルは水棲種で、川の底で生活をしており、メダカのほかにもエビや金魚を食べます。
平べったい体と大きな水かきが特徴的で、通常のカエルとは少し異なる外見をしています。
また、ツノガエルの子どもがコオロギを食べようとしない場合、メダカを与えると食べてくれることがあるようです。
その際はピンセットでつまんで与えたり、浅い水たまりを作ってメダカを泳がせておいたりします。
でも、コオロギを食べるようになったら、コオロギを主食にしてあげた方が良いようです。
アリを主食とするカエル
ヒメアマガエル科に属するカエルにはアリを主食とするものが多いようです。
アマガエルに比べて頭部が小さく、小さな獲物しか獲ることができません。
日本には八重山諸島などでヒメアマガエルが観察されています。
外国のカエルでは、アジアジムグリガエル、トウブコクチガエル、ミュラーシロアリガエル、オイランスキアシヒメガエル、モザンビークフランガエルなどがアリを好む代表的なヒメアマガエル科のカエルです。
どのカエルも体の割に小さな頭をしています。
ヒメアマガエル科と同じく小さな頭部のカエルがアナホリガエル科のカエルで、アフリカに分布するマダラアナホリガエルは地中生活をしながらシロアリを主食としています。
キオビヤドクガエルの毒とアリ
ブラジル、コロンビア、ベネズエラ、ガイアナなどに分布するキオビヤドクガエルの皮膚には毒があり、この毒は主食であるアリ類やダニ類の成分によってできていると考えられています。
そのため、飼育する場合には、コオロギやショウジョウバエなどアリやダニ以外の餌を長期間与え続けると、毒性が抜けていくようです。
まとめ
一部のカエルはメダカやアリを好むようです。水棲種のものなら、餌も当然ながら水中のものになるようですね。ヒメアマガエルは日本に住むカエルの中でも最も小さいカエルといわれていますが、鳴き声はなかなかのボリュームのようです。小さな口でアリを食べるカエルというのも可愛らしいです。
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