ご自宅マンションの2階や3階部分のベランダに、カエルが現れて驚いたことのある方も多いのではないでしょうか?
一体カエルはそんな場所までどうやって来たのか、今からその謎に迫ってみたいと思います。
カエルの生活スタイル
カエルには木の上や陸で生活する種類、陸と水の両方で生活する種類、そして水中で生活する種類が存在しています。
今回は、木の上や陸で生活するカエルについてご紹介していきます。
カエルの手足
皆さまがベランダで見かけたカエルは、アマガエルではなかったでしょうか?
実はアマガエルの手足の先には吸盤が付いています。
この手足の吸盤と自分の湿った体を壁にくっつけ、その摩擦力で上手に壁や木に登ることができるのです。
壁を登ることが出来る種類
カエルの中でも手足の先に吸盤がついている種類と付いていない種類がいます。
壁を上手に登れるのは樹上性のカエルです。
その例として、アマガエルやモリアオガエルが挙げられます。
一方ヒキガエル、トノサマガエル、ツノガエルなどの水辺や陸で生活する種は、この吸盤を持たないため壁を登ることが出来ません。
また吸盤を持たない種には体の大きなものが多い傾向にあります。
ヤモリとの違い
カエルと同様に、ヤモリも家の壁や窓ガラスに張り付いている姿をよく見かけますよね。
ヤモリの手足とカエルの手足は同じなのでしょうか?
実はヤモリの手足の先には、肉眼では見えないくらいの細かい毛がびっしりと生えています。
このため、分子間力(ファンデルワールス力)が働いて強力な力で壁やガラスに密着することができます。
ヤモリの壁登りはカエルよりも上手なのです。
カエルは天井にはくっつけませんが、ヤモリはピッタリくっつくことが出来るので、壁登りにおいてカエルはヤモリには勝つことが出来ません。
まとめ
いかがでしたか?
このカエルの手足の吸盤は、実はたくさんの小さな吸盤細胞が集まってできているそうです。
また体の大きな個体より、小さな個体の方が上手に壁を登れるのだそうですよ。
生き物の力はすごいですね。
この謎を知っておけば、次回からは高層階のベランダでカエルを見かけても、驚かないですね。
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