飼育下のアマガエルを冬眠させるか、させないかという選択は、飼い主にあります。
もちろん、自然なサイクルとして冬眠させるのが本当なのかも知れませんが、飼育下においては多少のリスクが伴うからです。
冬眠中は特に温度管理が大切です。
調整がうまくいかないと半覚醒状態になってしまって、消化不良をおこして命を落としてしまう危険もあります。
また、餌をよく食べる7月から8月に充分餌をとり体力をつけていないと、5ヶ月程の期間を乗り切れないこともあるからです。
ヒーター等で気温を20度から27度に保ち、水分量に気をつければ冬眠をしないで越冬させる事も可能ですので、アマガエルの体力や健康状態をみながら、どうするかを決定しなければなりません。
ただし、正しく冬眠させてやれば、きっとまた元気に動き出してくれるでしょう。
その為に大切な事をご説明いたします。
アマガエルの冬眠中に餌はいるの?
11月の中旬ぐらいに、飼育ケースにミズゴケを多めに敷き、暖房の入らない場所に置きます。
その後は、徐々に気温が下がっていく自然の状態にします。
すると、アマガエルは自らミズゴケの中に潜っていきます。
無理に餌をやらなくする必要はありません。
いつものように餌をあたえても、冬眠を始めるカエルは自然に食べなくなりますし、食べたいカエルは自分が充分だと思うまで食べます。
一斉に冬眠を始めるのではなく、カエル達も自分のペースで冬眠に入ります。
冬眠中に餌は必要ありません。
大切なのは餌やりではなく、温度管理と、カビ等の細菌感染をさせない為によく観察する事です。
アマガエルの冬眠にはベランダで大丈夫?
冬眠をさせる為には、場所が重要になってきます。
冬眠は必ず10度以上にならない所、屋外で行います。
しかも、直射日光などが当たらない、常時日陰の場所でなければなりません。
室内や、ベランダなどの直射日光の当たる場所は、中途半端に気温が上がり、カエルの代謝が上がってしまって、無駄なエネルギーを浪費してしまい、命を落としてしまう恐れがあります。
霧吹きの水も必ず冷えた水を使うなどの注意も必要です。
もちろん水も交換が必要ですし、カビなどが発生しないように充分注意して下さい。
暗くしなければなりませんので、ケースは新聞紙等をかけて暗くするのがよいでしょう。
冬眠あけにも注意が必要です。
一週間ほどかけながら少しずつ温度を上げていきます。
餌はすぐには必要ありません。
カエルも少しずつ食べ始めますので、どこか具合でも悪いのか?と心配はいりません。
からっぽの胃に食べ物が入るので、そんなに急には食べる事が出来ないからです。
まとめ
愛着のあるアマガエルを越冬させる方法を考える事は、一番重要な事です。
冬眠させない方法もありますが、餌代が同じように掛かりますし、自然のサイクルに反して行動させて大丈夫なのかという不安が生じるかもしれません。
でも、体力が落ちているようだったら無理に冬眠させない方がよい場合もあります。
よく観察し、メリットとデメリットを考えた上でご判断下さい。
そして、春が来てまた元気な姿で再会できるように、より注意深くお世話をお願いします。
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