カエルはぴょんぴょんとよく跳びますし、上手に泳ぐこともできます。

カエルの身体能力を支えている足はどんな風になっているのでしょうか。

調べてみました。

前と後ろでは本数が違う

カエルの足は、前足の指が4本で後ろが5本です。

両生類はこの形状のものが多く、イモリやサンショウウオも同じようになっています。

カエル 足 本数

前足について

4本指のものが多いですが、ホルストガエルにはもう1本、一番端にひときわ小さな指があります。

前足には水かきがないカエルが多いですが、ヤエヤマアオガエルなどにはみられます。

ヤエヤマアオガエルには吸盤もあり、木登りをしたり草や岩に飛びついたりするときのすべり止めになっています。

吸盤はカジカガエルにもみられます。

指はまっすぐに伸びているカエルが多いですが、ヒキガエルの仲間は端っこの指がかぎのように曲がっています。

オスがメスの体に抱きつく時に、この曲がった指を引っかけて振りほどかれないようにします。

同じ目的で、アカガエルの仲間の指にはこぶのような膨らみがあります。

やはりメスの体をしっかりとつかまえておくためのものです。

後ろ足について

後ろ足は前足よりずっと長く、筋肉も発達しています。

ジャンプしたり泳いだりするのに使うためです。

ほとんどの種に水かきがみられます。

吸盤があるものもいます。

指の本数は5本のものが多いですが、ヒキガエルには6本あります。

穴を掘るのに適しています。

樹上性のアオガエルの仲間は吸盤が発達しています。

水かきもありますが、どちらかというと木や草にはりつくためのもので、泳ぐのは得意ではないようです。

ヤマアカガエルの後ろ足は、前足とだいぶ異なる形状をしています。

指がとても細長く、水かきも大きいため、魚のひれのようにもみえます。

水かきの大きさでいえばウシガエルも相当なものです。

この水かきを使うことによって、ひとかきで遠くまで泳ぐことができます。

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まとめ

前足と後ろ足とでは指の本数が違うこと、生活環境に合わせて吸盤があったり水かきが発達したりしていることがわかりました。人間とは逆に後ろ足の方が重要な役割を果たしています。ちなみにオタマジャクシからカエルになるときは、後ろ足から先に生えるものが多いようです。

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