両生類のカエルは陸でも水中でも生活できるように、それぞれ足が発達しています。
どのような作りをしているのか、詳しく調べてみました。
前足はどんなの?
基本的に前足は短く、後ろ足が長くできています。
前足は着地するときの衝撃を和らげる働きをするため、太く短くできていると考えられています。
指は4本のものが多く、土を掘ったりものを押さえこんだりすることができます。
生活環境に合わせて水かきがついていたり吸盤が発達していたりします。
繁殖期のオスには、婚姻瘤とよばれる瘤ができることがあります。
後ろ足はどんなの?
後ろ足はジャンプしたり泳いだりするために使うもので、筋肉が発達しています。
足根骨(そっこんこつ)とよばれる踵の長い骨もよく発達しています。
ちなみにジャンプの邪魔になるので、肋骨はありません。
あまり跳びはねないヒキガエルの後ろ足は、比較的短くできています。
後ろ足の指は5本であることが多く、ほとんどの種に水かきがついています。
泳ぐ時は前足を使わず、後ろ足だけを動かして進みます。
性質や環境によって装備が異なる
アオガエルなど樹上性のカエルは樹に登るため、吸盤が発達した手足をもっています。
逆に水中で過ごすことが多いカエルには、立派な水かきがついています。
特にウシガエルの水かきは特大で、泳ぐのが非常に上手です。
ウシガエルはジャンプ力にも優れていて、20cmの個体が3メートル跳躍したという記録が残っています。
しっぽがなくなる理由
オタマジャクシの頃にはあったしっぽは、成体になるころにはなくなってしまいます。
この理由は明らかにされていませんが、カエルの体のつくりをみるととりわけ跳躍することに重きが置かれていることから、しっぽがあるとジャンプをするのに邪魔になるという理由が最も有力であると考えられています。
まとめ
カエルの足は主に跳ぶことと泳ぐことに有利になるようにつくられているようです。吸盤と水かきのおかげで、陸でも水中でも楽に生活ができているのですね。ちなみに英語圏では、アマガエルなどジャンプが得意なカエルをFrog、ヒキガエルなどあまり跳ばないカエルをToadと呼んで区別しているようです。
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