カエルの卵からカエルの種類が分かったら面白いと思いませんか。
私達の身近にいるカエルの卵の見分け方について教えます。
寒い時期から早くに産卵活動を開始するカエルがいます。
日本国内の主に本州の山地に生息するヤマアカガエルとニホンアカガエルですが、この2つの生体は混同されやすく、産卵後の寒天質や卵の状態がとてもよく似ています。
間違えやすいこの2つの卵は一体どう見比べたら良いのでしょうか。
カエルに詳しい専門家でも、目で見ただけで見分けるのは難しいと云います。
見分け方?
一つ簡単な方法をお教えしましょう。
まず寒天質に包まれた卵塊を手で掬い上げてみてください。
ニホンアカガエルの卵塊はぷるるんとした弾力に富み、崩れにくく形を保っています。
水分を吸うと卵がしっかりと大きく膨らんでいきます。
触った指がべとつくこともありません。
一方でヤマアカガエルの卵塊は、掬い上げる直後からだらりと形を崩し、指の隙間から垂れそうになります。
水分を含むとそのまま形を崩しながら膨張していきます。
その姿はまるでアメーバのようです。
触った手はべとついて、指を開くと糸のように伸びていきます。
この2つの卵の特長をしっかり覚えておき、あとは実地で経験を積むことです。
産卵が早いこれらの生体は、田んぼに水が張られる前のほんの水たまりにも卵を産み付けることがあります。
足元の水たまりを気を付けて見ていると卵塊を発見することがありますが、水たまりが乾いてしまえば卵は干からびてしまいます。
生育競争に勝つために早く産み付ければ良いというものではないのでしょうか。
まとめ
同じ場所で見つかる似たような卵が、実は異なる種類のカエルの卵である場合があるのだと知りました。
卵塊を直接手で掬うことに抵抗がある人は、最初はゴム手袋などをはめても良いのではないでしょうか。
人の手で卵塊に直接触れたとしても、卵がだめになるということもないようです。
ここはひとつ勇気を出して実地経験を積んでみるとしましょうか。
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