カエルの卵を見たことがありますか?
ゼリー上になっていて、いくつもの卵が連なっているのを見たことがあると思います。
カエルはたくさんの卵を産みますが、その全てからオタマジャクシは生まれるのでしょうか。
今回はカエルの卵について紹介いたします。
カエルの卵がカエルになれる確率はとても低い
カエルは種類にもよりますが、一度に千~数千個の卵を産みます。
カエルの卵は95%程度、孵化し、大量のオタマジャクシが生まれます。
しかし、天敵から食べられたり、亡くなったりと、そのうちカエルになるまで成長できるのは、わずか20%程度です。
せっかくカエルになることができても、カエルはトゲや羽根がなく捕食しやすい生き物であるため、天敵から狙われやすく、さらに数を減らしてしまいます。
卵を産める親ガエルにまで成長できるのは、全体の1~2%だそうです。
カエルは大量の卵を産みますが、その全てがカエルになると、町中がカエルで溢れてしまいますので、自然界の摂理はやはりバランス良くできているといえますね。
カエルの繁殖
カエルの繁殖は命がけだそうです。
冬眠が終わる春の時期から、カエルたちの繁殖行動が始まります。
カエルのオスは鳴き声でメスに魅力をアピールし、オスがメスに抱き着く形で卵を産むよう促します。
鳴くのはオスだけで、メスは鳴きません。
産卵と受精が同時に行われます。
繁殖期には、オスがメスに抱き着く力が強すぎたり、一匹のメスに複数のオスが寄って来て絞められてしまうことが原因で、命を落としてしまうことがあるそうです。
また、水中で出産するため、溺れて亡くなってしまうこともあります。
産卵中もメスは定期的に空気を吸いに水面に顔を出す必要があるのですが、オスの力が強すぎて、力尽きてしまうことがあるそうです。
産卵場所では、オスがメスを奪い合って、押しのけあったりすることもあるそうです。
まとめ
いかがでしたか?
オタマジャクシはわずか20%しか生き残ることができず、カエルになれてもたったの1~2%しか卵を産むことができないということ、また、繁殖は命がけだということを知ると、とてもシビアな世界ですね。
厳しい環境の中で強い者だけが生き延びることができる、まさに弱肉強食の世界です。
のんびりしているように見えるカエルですが、自然の厳しさと戦いながら一生懸命、健気に生きていると思うと、これからは応援したくなりますね。
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