実家の田舎に帰省した時、また旅行で自然がいっぱいの場所に行ったとき、
夜カエルの声がうるさくて眠れなかったことはありませんか?
夜中はあんなにうるさかったカエル君たち、朝になると驚くくらい静まりかえります。
筆者はこどものころから不思議でした。
カエル集団の中にコンダクターのマエストロガエルがいて指揮棒でも振っているのかと考えていました。
カエルの合唱はなぜ起こるのか、そしてそれはなぜ夜なのか。なぜ朝には収束を迎えているのか。
その理由について調べてみました。
カエルの繁殖活動は夜に活発になる
繁殖活動が夜に活発になる!と言ってしまえば人間も一緒ですが、、
別にカエルさんは夜のムーディーな雰囲気を選んでそのような行為をするといったロマンティックな理由で行動しているわけではありません。
カエルの繁殖活動が活発になるのは、現在の人間とは違う理由があります。
昼間の繁殖活動は、視界が良く、最中に天敵のサギなどの鳥類に狙われやすいので、あえて天敵に見つかりにくい夜に活発化します。
そして、その繁殖活動に至るためにまずとる行動があの『カエルの合唱』なのです。
カエルの歌は求愛行動なのです。
声が大きいものほど身体能力が長けていて優秀な個体です。
日中にこの求愛行動をしてしまうと、大きな声で元気に歌っている優秀な個体ほど敵に狙われやすくなってしまいます。
よって、より優秀な個体の遺伝子を残すという生物の永遠のテーマを達成すべく、カエルも例外なく進化の過程で夜に繁殖活動を行うようになりました。
カエルさんたちは、敵に見つかりにくくなった夜中に必死でパートナーを探し、大きな声で歌っているのです。
まとめ
夜のカエルの合唱は、決してコンダクターのマエストロガエルが指揮棒を振って夜の音楽祭を開催しているわけではなく、『より優秀な遺伝子を後世に残す』という、生物の永遠のテーマに則った理由がありました。
うるさいなあと、唯々疎ましく思うのではなく、生命の神秘に思いを馳せてカエルの合唱に耳を傾けてみるのもまた面白いのかもしれませんね。
今のあなたにおすすめの記事