雨の日に窓ガラスにくっついているカエルを見て、なぜカエルは垂直のガラスにくっついていられるのか?

と、疑問に思った方は少なくないでしょう。

窓ガラスについているカエルをよく見ると手足の指先が丸い形をしています。

これは、カエル特有の吸盤ですが、ホームセンターなどで売っている気圧を利用した吸盤とは違い、カエルの吸盤はすごく小さな細胞の集まりで、一つ一つの大きさが10μm以下のサイズの六角形の支柱になっていて真ん中に少し窪みがあり,更に100nmという非常に小さな細胞が集まっています。

その小さな細胞の穴から分泌液を出します。

カエルは、この構造を利用し吸着します。

また手足の吸盤だけでなく全身を使って摩擦力を利用し垂直なガラスでも、凹凸のある木の上にも登ることができるのです。

しかしこの分泌液が摩擦力の向上には関係ないのではという説もあります。

カエル 吸盤 仕組み

カエルの吸盤とヤモリの手足は違います

登るというと、ヤモリも同じように家の壁や屋根にも登りますね。

しかし、カエルとヤモリでは手足の構造が全く異なります。

ヤモリの場合、指先を顕微鏡などで見ると線のように並んだ毛(繊維)がビッシリと生えています。

そのサイズは1um以下とかなり小さい。

この繊維を巧みに動かすことにより分子間引力を利用して、壁や天井など自由自在に登ることができます。

カエルは逆さまだと落ちてしまいます

ヤモリの分子間引力と違い、カエルは摩擦力を使って登っているため逆さまの状態で天井などにくっつくことはできないのです。

また、ある研究結果によると手足の吸盤が大きい個体の方がガラスにくっつく力が強いのかというと、そうではないことが分かりました。

吸盤の大きい個体は、個体そのものも大きいので摩擦力が体の重さに耐えきれないためだと考えられる。

そのため、小さい個体の方が比較的長い間くっついている事ができます。

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まとめ

カエルの吸盤の仕組みは今もなお様々な研究がされています。

吸盤の小さな穴から出る分泌液が何に利用されているのか具体的には分かっていません。

また、手足の吸盤は主に移動に使われ、一定の場所に留まる際は体全体で密着して摩擦力を利用し留まっている事が言えますね。

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