アメリカ西部やカルフォルニア北部で、奇形のカエルが見つかりました。片目が潰れてしまったり、カエルが跳ぶのに重要な役割を果たす脚を欠いてしまっていたり、はたまたいわゆる多肢の状態であったりと状態はさまざま。
これらはカエルが生きていくのには致命的になる欠損と言えます。
ではなぜこのような状態になってしまったのでしょうか。
カエル達が奇形になってしまった原因とは
奇形のカエルが発見された地域によって見解は様々で、原因は不明とされる場合もあるようですが、奇形のカエルを調べたところ、その大部分が寄生虫に寄生されていることがわかりました。
寄生虫も生き物である以上、生きるために寄生するための宿主を探します。
もちろんこれらの寄生虫はカエルのみならず、鳥や貝類などにも寄生しますが、宿主になる個体数が多ければ多い分、その犠牲は広がっていってしまうのです。
生き物の世界では食物連鎖が存在するので、寄生虫に寄生された宿主が亡くなってしまったことによりその体を食べたり、あるいは宿主の排泄物を口にした別の生き物が続けざまに寄生虫に寄生される・・・といった危険性が生じてしまいます。
発見された奇形のカエル達ももちろんこの連鎖に巻き込まれた犠牲者です。
カエルは敵から逃れたり、餌を捕まえるために強力なジャンプ力を発揮する脚を持ちます。
これらのバランスが崩れてしまっては、ただ生きていくことでさえ困難になってしまうのです。
近年では環境破壊や異常気象などにより、生き物の生態系が大きく崩れてきてしまっています。
今回のような寄生虫の発生であったり、年月とともに絶滅を危惧される生物が増えていくのも、実は私達の生活の仕方が大きく関わっているのではないのでしょうか。
私達が当たり前に生活していく中で、無駄なゴミをたくさん出したり、自然を壊したりするような行いをしていては、いつかは豊かな環境を壊す原因を作りかねないと言えます。
そうして今回のように、カエル達のような悲しい存在を生みだしてしまうのも、傲慢な生活の上に成り立つ代償と言いかねません。
まとめ
危惧すればするほど不安は尽きませんが、私達の身の回りで今回のカエル達のような悲しい生き物を生みださないよう、生き物達の声にそっと耳を傾けること。これが私達人間が豊かな生活を送るうえで大切になってくるかもしれませんね。
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