切れたしっぽが再生するのはトカゲやイモリで、イモリは手足も再生させることができます。
では、同じ両生類のカエルも再生させることができるのでしょうか。
調べてみました。
カエルに再生能力はない
もちろん自然治癒力はありますので、怪我をしたら自然に治ることが多いです。
しかし、切断されてしまうなど大怪我の場合、トカゲのしっぽのように再び生えてくることはありません。
野性のカエルの怪我
人間の生活圏にもよく姿を現すカエルは、怪我を負うリスクが高いです。
産卵時期や冬眠前、移動するために路上を横切り、車にひかれてしまうカエルがたくさんいます。
足を1本失ったカエルでも、繁殖活動をして子孫を残します。
飼育下のカエルの怪我
飼育下のカエルの怪我は、用意した環境に不備がある場合がほとんどです。
たとえば、ケースが狭すぎるとカエルがガラスに激突することがあります。
そうすると、頭部の皮膚がすりむけたり、眼が濁ってしまったりします。
また、床材が不潔だったり排泄物の処理がされていなかったりすると、細菌によって感染症を起こし、手足の内側や腹部が赤く腫れてしまうことがあります。
常に清潔にしてあげることが大切です。
また、餌を与えすぎたり、小石を飲みこんでしまったりした場合、腹部が膨張して元に戻らなくなってしまう可能性があります。
いずれにしても、カエルの怪我は人間が簡単に処置できるものではありません。
専門の獣医師を頼りましょう。
いちばん良いのは、怪我をしないように常に環境を整えてあげることです。
アマガエルの体色変化は問題ない
カエルは体色を変化させることができる生き物で、アマガエルは特に顕著です。
周りに同化して敵の目をくらませるためでもありますが、環境や気分によってもさまざまに色を変化させます。
灰や黒のほか、全身鮮やかな青や黄色にも変化するので、病気かと心配になることがあるかもしれませんが、自然な性質なので問題ありません。
まとめ
人間の身近なところにいるカエルは、怪我をする可能性も高いようです。足を怪我した野性のカエルが、懸命に産卵をする記録が残っています。さらに、カエル全体の数が年々減少しているようです。夏のカエルの大合唱が聴こえる環境を失わないよう、考えていく必要があります。
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