『カエルの歌』に歌われているように、カエルの最大限の特徴と言えば、容姿をのぞけばその鳴き声です。
ケロケロ、もしくはゲコゲコと賑やかに鳴く大合唱を耳にしたことが一度はあるでしょう。
ユニークな鳴き声は聞いているだけで賑やかで、例えそれが雨の日であっても楽しい気分にしてくれますよね。
では、そもそもこのカエル達はなぜ鳴いているのか、考えたことはありますか?
ただただ鳴きたくて鳴いてるだけじゃないの?
いいえ、カエルが鳴くのには大切な理由があるのです。
カエルがどうして鳴くのか? その秘密にせまります。
カエルの鳴く理由
カエル達が鳴くのにはいくつかの理由があります。
まずカエル達の中で主に鳴いているのは雄です。
カエルが大きく頬を膨らませている姿を目にしたことはありませんか?
実はあれは鳴嚢(めいのう)という鳴くための器官を使っている姿なのです。
雄が鳴く理由としては、カエルは春から夏にかけて、恋の相手を見つけるために大きな声で鳴きます。
一生懸命に雄は鳴くことで自分の存在を雌にアピールします。
素敵な鳴き声で自分をアピールして雌と出会い、やがて子孫を残します。
ただたんにゲコゲコ、ケロケロと鳴いているわけではなく、この鳴き声というのはそういった重要な役割を持っているのです。
さらに同じ雄に対して、自分の縄張りをアピールするためにもこの鳴き声を使います。
またその他の理由としては、カエルというのは雨が降る前にも頻繁に鳴きます。
これは水辺や湿度が高い場所に生息するカエルにとって、湿度が大きく関係していて、雨が降る前、つまり気圧がさがってくると体が敏感に反応します。
肺と皮膚で呼吸しているカエルにとって、湿度が高い方が呼吸がしやすいため活動も活発化します。
この関係で雨が近づくと活発に鳴くようになるのです。
まとめ
いかがでしたでしょうか? カエル達はただやかましく鳴いているのではなく、恋のパートナーを見つけるためだったり、あるいは同じ雄に「俺の縄張りに入ってくるなよ!」と怒ってみたりしているのかもしれませんね。もしくは雨が降るのを喜んで大きな声で鳴いているのかも。カエル達がどんな会話をしているのか想像してみると、なんだか楽しい気分になって、カエル達のことがかわいく思えてきますね。
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