春になり田植えの季節になるとどこからともなく現れてスイスイと泳いでいるカエルは寒い冬の間は土の中などに潜んでいます。
その間ジッと寒さに耐えて田んぼに水が張られ
る季節を待っているのです。産卵時期にしか田んぼに現れず、その他の時期は森林などで生活しています。
そんなカエルは農家のかたには強い味方になってくれます。なんと田んぼにいる害虫を駆除してくれる存在らしいのです。
その謎についてまとめました。
益虫と呼ばれるカエル
稲からおいしいお米が取れるまでの間にさまざまな害虫から守る必要があります。
かと言って、農家のかたも強い農薬ばかりを使いたいわけではありません。
そんな時に稲についている害虫を食べてくれて人間に利益をもたらしてくれる救世主となるのがカエルやクモなのです。
かれらはそのため益虫と呼ばれています。
カエルはいろんな虫を捕食する
カエルは自分が食べる事ができると判断すればどんな昆虫でも食べます。
小型であればなおの事好んで食べますので、稲につく害虫はカエルにとっては良い餌となるのです。
このことを利用して米国の広大な穀倉地帯にはヒキガエルを放して害虫を駆除させているようです。
ヒキガエルは特に大食漢なので毎日、自分の体と同じくらいの容量の虫を食べます。
作物は傷つけずに害虫は駆除をする大変ありがたい存在なのです。
田んぼの害虫
田んぼにはあらゆる種類の害虫がいます。
蛾のような成虫でイネ科の植物に産卵するダイメイチュウは1回の産卵で数十個~300個もの卵を産み落とす大変やっかいな害虫です。
この卵が羽化して幼虫になると茎の中に浸入し食害を起こすのです。
複数の葉に積極的に移動するので被害が大きくなってしまうのです。
その他には越冬した成虫が葉を食害し、幼虫が根を食害するイネミズゾウムシという害虫もいます。
夜に出てきて葉を荒らすイネツトムシは収穫量減る大きな原因にもなるぐらい邪魔な存在です。
まとめ
田んぼの害虫もたくさんの種類がいますが、それらの全てを餌として捕食してくれるのがカエルです。農家のかたにとっても、私たちにとっても大切なお米を知らないところでカエルは守っていてくれたんですね。
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