一昔前の東京では庭に大きいカエルが出没していました。緑少なくなった今の東京でも見ることができるのでしょうか。
グロテスクだけど憎めない、東京に現存する大きいカエル
東京で雨上がりなどによく見かける大きいカエルを知っていますか。
あれはヒキガエルです。
土の上では保護色になるので、うっかり踏みそうになって困った人もいるのではないでしょうか。
茶色でグロテスクな容姿は私達人間からあまり歓迎されていませんが、環境への適応性があるのか、緑少なくなった今の東京でも見ることができます。
別名ガマガエルと呼ばれていることから、醜いものの代名詞のようになっていますが、人間に対して危害を加えることは一切ありません。
それどころかせっせと害虫駆除をしてくれます。
本来はとても歓迎すべき生き物なのです。
ヒキガエルは木々の多い緑地や住宅に棲みついています。
行動は夜行性で、主に湿り気のある雨降り時などに顔を出します。
小さくて動いているものなら何でも餌にします。
長い舌を使ってなんでも上手に捕らえ食べることができます。
目の後ろに毒液を出す分泌腺がありますので、これには気を付けなければいけませんが、しかしこれこそがガマの油と呼ばれるものです。
江戸時代には薬効成分が重宝されていました。強心や鎮痛、局所麻酔として使われていたようです。
このヒキガエル、実は飼育しやすいカエルとして知られています。
それほど跳ねず活動的ではないので、小さめの衣装ケースで飼うことができます。
保湿性には気を配る必要があります。
床材や土を考慮し、体が入るくらいの大きさの水場を作ってやりましょう。
ヒキガエルはとても表情が豊かで、何らかの不調があれば表情から読み取れる生き物です。
ペットを飼う感覚で観察してみましょう。
まとめ
姿がグロテスクなので、つい敬遠しがちでしたが、今の東京にあっても元気に生息しているヒキガエルがだんだん頼もしい存在に思えてきました。
環境に適応する能力があるということは、これからの人類にとって何かに役立つかも知れません。
表情が豊かだということも初めて知りました。最近はなかなか見かけるチャンスがありませんが、公園に行ったら探してみようと思います。
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