春から夏にかけて、カエルの鳴き声が頻繁に水辺や田んぼから聞こえてくる季節。

雨の日や夜は大合唱が聞こえてくるけれど・・・晴れた日の昼間はあまり鳴き声を聞くことはありませんよね?

そうかと思えば、私達が億劫になりがちな突然の雨には、どこから出てきたのか勢いよくジャンプしながらあらわれたりして。

では、そもそもなぜカエル達は雨の日に活発に鳴いたり姿を現すのでしょうか。

カエル 雨 出てくる

雨が大好き!出てくるカエル達

みなさんはカエルの生態についてどのくらい知っていますか?

なんとなく「雨が好き」「ゲコゲコと鳴く」というイメージがあるかと思います。

じつはそれらの特徴に関してもきちんとした理由があるのです。

先に述べたように、カエルが雨の日に出てくるのにはその体の仕組みに秘密があります。

カエルは両生類です。

彼らの呼吸の仕方を知っていますか?

実はカエルは私達人間と同じように肺で呼吸すること、それにプラスして皮膚呼吸を行っています。

肺呼吸ではわずかに呼吸するのに対し、ほとんどの呼吸を皮膚で行っています。

この皮膚呼吸というのは、魚達が行っているエラ呼吸と仕組みが近く、水分の中に含まれる酸素を皮膚から取り込むことによって呼吸が成立します。

なので、雨が降っていない日は空気全体は乾いてしまい、空気中の酸素をわずかにしか体に取り入れることができず、呼吸が苦しくなってしまいます。

そのため姿を隠してじっとしているのです。

それに対し、雨が降ると、空気中の湿度の上昇とともに酸素をたくさん取り込み、皮膚からの呼吸ができるようになるので、行動が活発になり姿をあらわします。

雨が降り出して、カエルのぴょんぴょん跳ねているのも「雨が降ってたくさん呼吸ができて嬉しい!」なんて思っているのかもしれませんね。

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まとめ

生き物が生きている限り呼吸をしなければ生きることができません。なので、カエル達にとって雨はまさに「恵みの雨」。私達人間が億劫になりがちな雨でも、カエル達にとってはかけがえなのない大切なものなのです。突然の雨に、いきいきとしているカエルの姿を見かけたら、とっても息がしやすくてはしゃいでいるところなのです。

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