カエルは水の中を泳いだり、陸上で跳ねたりしていますが、口をパクパク開ける時もあります。
カエルが口を開けている理由はどのようなことでしょうか、また、舌を出す目的はどのようなことでしょうか。
調べてみます。
カエルが口を開ける目的
カエルが口を開けるのは、脱皮する時です。
カエルが脱皮すると教えられたときビックリ驚きました。
しかも、脱皮した皮を自分で食べているのです。
カエルの脱皮の目的は、皮膚呼吸のためです。
皮膚が古くなると角質化し、酸素の透過率が悪くなります。
このため、脱皮を繰り返し、皮膚を常に新鮮に保って、皮膚呼吸を維持できるようにしているのです。
脱皮する時カエルはじっとうずくまります。
前足を伸ばしてお腹を大きく膨らませ、皮膚に切れ目を入れて皮膚がはがれやすいようにします。
次にほっぺ周りのたるんだ皮膚を口にくわえて引っ張り、脱皮します。
カエルが脱皮した皮を食べる理由は、まだよく解っていないそうです。
仮説として、生存に必要な栄養補給のために食べるとする説と、天敵に見つからないように痕跡を隠すために食べるとする説があります。
カエルが舌を出す目的
カエルが舌を外に出す目的は、舌で獲物を捕えるためです。
ほとんどのカエルは肉食で、昆虫類をよくたべます。
大きなカエルになると、小さなネズミなどの哺乳類を食べるものもいます。
カエルは動くものがあれば、食べられるものだと判断します。
カエルが昆虫を捕食するとき、大きく口を開け、素早く舌を伸ばして舌に昆虫をくっつけ、のどの奥へ送り込みます。
また、消化できない異物を飲み込んだ場合、胃袋を吐き出しそれを洗う行動をとるそうです。
まとめ
カエルが口を開いてパクパクさせているのは、脱皮した皮膚を食べているからです。
カエルの呼吸は、肺呼吸と皮膚呼吸の併用ですから、常に正常な皮膚呼吸を維持するために脱皮し、皮膚呼吸が効率よくできるようにしています。
また、動く獲物を見つけると、大きな口を開けて、舌を素早く伸ばして捕らえ、口の中に押し込んでいます。
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