学校の理科の実験で「カエルの解剖」を経験された方もいらっしゃるかもしれません。
人間の身体の構造を知る上でもカエルの解剖はとても勉強になりますが、違いももちろんあります。
その中でもカエルの「肝臓」の機能と構造をみていきましょう。
カエルの肝臓の構造
人の肝臓は「一つ」だと思いますよね。実はそのように「見えるだけ」というのを知っている方は少ないかもしれません。
ヒトの肝臓は「肝葉(かんよう)」という構造が4つあり、それが一つにまとまっている為、一つに見えます。
実は肝臓は4つに分かれているのです。
それに対してカエルの肝臓ですが、実際に解剖してみると3つある事が分かります。
これはカエルの肝葉が3つあり、ヒトのように一つにまとまっていないので3つあるように見えるのです。
カエルの肝臓の機能
カエルの肝臓の構造を知ったところで、次は肝臓の機能を見ていきましょう。
カエルの肝臓の機能については主に3つの機能があります。
1つは代謝、2つ目は解毒作用、3つ目は胆汁を作る働きです。肝臓の機能はヒトとほとんど同じです。詳しく見ていくと、
体に対する必要な養分(グリコーゲン)を貯蔵し、グルコースに変換する事で体全体にエネルギーを届ける働きをする。
体温を保持する。
有害物質や毒素を分解して、無害化させる。(解毒作用)
消化液となる胆汁を作る。
等があり、肝臓の機能はこれ以外にも身体に必要不可欠な物質を500以上も作っていると言われています。カエルの肝臓とヒトの肝臓の機能は基本的には同じなので、肝臓は体の中でも「再生能力」に優れています。
ダメージを受けていても正常な細胞が働いていれば機能を維持する事が可能です。
つまり肝臓は少しのダメージぐらいでは働かない事はない!という事になりますが、逆を言えばダメージを受けていても「気が付かない」事の方が多いのです。
ヒトの場合だと肝臓が病気になっていても、実は気づかない事が多いというのはかなり耳にします。それが肝臓が「沈黙の臓器」と呼ばれている所以でもあります。
まとめ
カエルの肝臓は機能はヒトとほぼ同じです。違う所といえば、肝臓が「3つあるように見える」という所。最初見た時にはびっくりするかもしれませんが、両生類とヒトとの違いはそこにあります。
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